#793
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<豪華スペシャル対談> カズ×ペレ 「2人のキングを繋ぐ4つの縁」

2011/12/17
比類なきサッカーの王様ペレと、永遠のサッカー少年キング・カズ。
トヨタ・クラブW杯のアンバサダーに就任した2人は、
16年ぶりに再会を果たし、父と息子のように濃密な時間を過ごした。

ペレ やあ、久しぶりだね。元気かい?

カズ 日本でお目にかかることができて光栄です。

ペレ 僕のことをセニョール(敬称)で呼ばなくていいよ。普通にヴォセ(あなた)で話そう。ところで、カズ。君と最後に会ったのは……。

カズ イングランドでした。'95年、アンブロカップの日本代表対スウェーデン代表の試合前、日本のロッカールームに突然、あなたが現れた。

ペレ ああ、そうか。あの大会にはブラジルも出場していたから、僕はプロモーションでイギリスに行っていたんだ。

カズ あれからもう16年です。あなたに初めて会ったのは確か'85年の暮れでした。サントスの更衣室でシャワーを浴びた直後のあなたに出会った。もう25年以上前のことです。

ペレ 僕はコマーシャルの撮影で(ニューヨークから)サントスに戻っていたんだ。そうそう、サントスは僕らのチームだよね。

 僕がサントスに入ったのは15歳の頃。それから約20年、サントス一筋でプレーしてきた。レアル・マドリーを始め、イタリア、ドイツなどヨーロッパのビッグクラブからたくさんのオファーが来ていたにもかかわらず。

カズ 当時は、ブラジルのクラブに勢いがあって、とてもよかった時代ですね。

ペレ そう。サントスほど魅力的なチームから他のチームに移籍しようなんて考えもしなかった。まさにサントスは僕の愛するチームなんだ。

カズ 僕にとってもプロとしての出発点となったクラブで、今でも特別な思いを抱いています。

ペレ 当時のブラジルは今よりも、もっとタレントがたくさんいた。そんな中でカズは名門サントスを始め複数のクラブでレギュラーとして試合に出場した。それこそがカズのクオリティの高さの証だ。しかもブラジル人の中で、ただひとり日本人としてプレーしたんだからね。

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photograph by Megumi Seki

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