阪神が野村克也、星野仙一という外部監督を招聘して体質改善を図ることができたのは、今は亡き久万俊二郎オーナーの存在があったからだ。その後、岡田彰布、真弓明信と阪神OBが続いた後、32代目の監督に就任したのは、チーム生え抜きで、内部昇格の和田豊だった。「49歳の若さでどこまでやれるのか」という声が上がっているが、必要以上に気苦労の多い“人気球団の監督”という仕事を考えればそれも不思議ではない。
和田に監督就任の要請があったのは、外部からの招聘を断念した直後のことだった。内部事情に一番明るいからという理由だったが、それもそのはず、選手兼任コーチだった'01年に引退し、その後もずっと阪神のコーチを務めている。
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photograph by NIKKAN SPORTS