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速いホンダが引き出した、 新王者の圧倒的な才能。 ~ストーナーの時代が続くのか?~

最終戦でも勝利を収めたストーナー。ロッシの“絶対王者”の称号を遂に奪いとれるのか

 シーズン終盤の第16戦オーストラリアGPでタイトルを決めたC・ストーナーが、第18戦バレンシアGPでシーズン12回目のPPと10勝目を達成。16回目の表彰台に立って1年を締めくくった。12回のPPと16回の表彰台はともにシーズン最多タイ記録であり、ストーナーは自分が速くて強いチャンピオンだと見事に証明したことになる。

 最終戦バレンシアGPは、週末を通して不安定な天候となったが、ドライでもウエットでもライバルを圧倒したストーナーの走りは、ウイークポイントの見あたらない今年の強さを象徴していた。

 モトGPクラスは、ブリヂストンタイヤのワンメイクとなって3年目のシーズンを終えた。使えるエンジンもシーズン6基。加えてシーズン中のテストはほとんど出来ず、シーズンオフのテストもわずか9日間という、コスト削減と緊縮財政ルールが実施されている。そのため、シーズン中にハード面で巻き返すのは厳しく、ベースマシンの出来不出来がそのままリザルトに反映される。

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photograph by Satoshi Endo

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