賞金ランク2位につけながら、いまだ勝利なし(11月17日時点)。10代で賞金王を獲得し、数々の記録を塗り替えてきた石川遼にしてみれば、今シーズンの成績は決して満足のいくものではないだろう。
以前のコラムでも書いたが、今年の5月、石川は「いま思うと、自分はプロデビューしてから階段を一段どころか、数段飛ばしてきてしまったように思う」と告白している。
つまり、本来の実力よりも、成績が先に行ってしまっている感覚をいだいていたのだ。それは、焦りにも見えたし、ある意味では的確な自己分析ができていたと捉えることもできる。ただ僕は、彼の言葉を聞いたとき、しばらくは苦しむかもしれないなと感じた。
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photograph by Taku Miyamoto