ブンデスを代表する2強と対等に戦うには?
昨季王者の強さを体感し、常勝軍団のエース格を
封じた“経験者”が独特の感覚で持論を展開する。
昨季王者の強さを体感し、常勝軍団のエース格を
封じた“経験者”が独特の感覚で持論を展開する。
高いところに登った者にしか語れないことがある。
今季のブンデスリーガ開幕戦。ジグナル・イドゥナ・パルクのゴール裏にひしめくドルトムントサポーター
世界最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグのベスト4に到達した唯一の日本人であり、ドイツカップでは優勝。さらに、序盤戦は怪我で出遅れたにもかかわらず、昨シーズンのブンデスリーガでは、日本人最多の26試合に出場した。
内田篤人は、最終ラインの右サイドからどんな景色を見てきたのか。今季の優勝候補の2チームと、自身のクラブについて、どんなイメージを抱いているのだろうか。
――まず、聞きたいのはライバル・ドルトムントの特徴について。優勝するためには避けて通れない相手。どんな印象を?
「ゴール裏だよ(笑)」
――2万5000人が詰め込まれた彼らのスタジアムのゴール裏。インパクトが強い?
「雰囲気スゲーって思った。対戦したときは(今年2月。0-0の引き分け)、意外にグラウンドが悪いなって感じたんだけど、それでも彼らは上手くパスをつないでたからね。技術のあるヤツが多いなと思った。あとは、事前にビデオを見てわかっていたけど、改めて、『攻守の切り替えが早いなぁ』って」
――どんなときに感じた?
「俺らがボールを持ったとき、すぐに囲みに来るから。守備から攻撃の切り替えより、攻撃から守備の方が早い。バルサみたいだよね。例えば、事前にビデオで見ているときは、そのプレスを抜けられたら面白いんじゃないかと思っていた。でも、実際にやってみると、難しい。穴がありそうで、ないね。最初(にボールに体を寄せる選手)のプレッシャーが凄いスピードだから」
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photograph by Tsutomu Kishimoto