ドイツ、オランダで挑戦を続ける同級生二人。
新たなシーズンを迎え、自らの現状やリーグの魅力、
欧州で戦う仲間たちについて語り合った。
新たなシーズンを迎え、自らの現状やリーグの魅力、
欧州で戦う仲間たちについて語り合った。
――欧州に移籍して、2シーズン目がスタートしましたが、心境はいかがですか?
槙野 今年の冬に移籍して来て、この8カ月間、ブンデスのスタイルやケルンというチームの戦い方を学ぶことができた。やっとスタートラインに立てたと思っています。
安田 俺は2シーズン目だからって特別なことはなにもなくて、いつだって、練習で良いプレーが出来たら試合には出られると思ってる。そういう気持ちで毎日練習をして、それで出られないなら、日本に帰るだけ。あっ、言い間違えた(笑)。欧州で成功するまで日本には戻らない。1シーズンを通して、活躍するまで帰るつもりはないよ。
「僕たちと同い年のメッシやセスクは、20歳の頃から活躍していた」(安田)
槙野 誌面で宣言する?
安田 もちろん。その気持ちがなければやっていけないから。
槙野 いいねえ。お互い勝負はこれからだね。
安田 まさにそう。でもオランダがドイツと大きく違うのは、若手選手が強豪クラブを目指すためのショーケース的なリーグだっていうところ。だから、それぞれが決死の覚悟でアピールするんだ。欧州にきて器用さが俺のストロングポイントだって分ったから、ミニゲームでもフォワードに入ったり、左に行った後は、わざと右に行ったりしているよ。
槙野 すごいね、ミチは。俺は逆だなぁ。今、壁にぶつかっているのは、器用貧乏じゃダメだということ。サイドバック、センターバック、ボランチのポジションを与えられて、全部それなりにやれると思われるとベンチに置いておく便利な存在になる。ここでは、自分のストロングポイントを出さないと認められないんだ。
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photograph by Tomoki Momozono