甲子園には魔物が棲んでいると言われるが、今年の夏ほどそれを痛感させられたことはない。2、3回戦で強豪校が終盤にビッグイニングを作られ、大苦戦ないしは逆転負けを喫したのだ。
8月13日の2回戦第2試合では、春・夏3回優勝している帝京が、9回1死まで3対0とリードしながら八幡商の遠藤和哉に逆転満塁ホームランを打たれ、まさかの逆転負けで甲子園を去った。
3回戦に突入した15日には、春・夏優勝5回を数える横浜が、8回まで4対1と智弁学園をリードしながら9回に打者13人による猛攻を許し、一挙8点を奪われて高校野球史に残る大逆転負けをした。
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photograph by Hideki Sugiyama