今年のマスターズもまた、終盤に波乱が待っていた。3日目を終え、21歳のローリー・マキロイが2位グループに4打差をつける12アンダー。最終日が始まる前までは、この北アイルランドの若手を軸に優勝争いが繰り広げられると、誰もが考えていただろう。
ところが、まずタイガー・ウッズが前半から猛チャージをかけ、アウトで31というハイスコアをマーク。マキロイとの7打差は、いつの間にかなくなっていた。そればかりか、マキロイが残り9ホールにさしかかった時、1打差の10アンダーに4、5人がひしめいていた。
そして、マキロイ自身も「何が起きたのか解らなかった」という10番での大乱調。左に引っ掛けた第1打が木に当たり、大きく跳ねて、左サイドにあるキャビン(コテージ)の間に落ちた。大きくプランを狂わされたマキロイは、結局このホールでトリプルボギーを叩き、一気に8アンダーまでスコアを下げてしまう。
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photograph by Taku Miyamoto