「驚きました」
大会を振り返っての当人のコメント以上に、観る者が驚かされ、演技にわくわくした。先日の四大陸選手権で、大会史上、男子シングルでは最年少で銀メダルを獲得した羽生結弦である。
「今年は挑戦の年です。どれくらいシニアで通用するか」
シーズン開幕前、抱負をこのように語っていたが、自身でも予想以上の手ごたえを得た年となったのではないか。
16歳の羽生は、昨シーズン、ジュニアグランプリ(GP)ファイナルで小塚崇彦以来2人目、世界ジュニア選手権では高橋大輔、織田信成、小塚に続く4人目の優勝を遂げ、今シーズンからシニア参戦を果たした。デビュー戦となったNHK杯で4位と上々の滑り出しを見せた羽生は、ロシアでのGPこそ7位にとどまったものの全日本選手権で4位と健闘し、四大陸選手権で表彰台に上ったのである。
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photograph by REUTERS/AFLO