長い間、サンアントニオ・スパーズといえば、強いけれど退屈なチームというイメージが定着していた。チームの大黒柱、ティム・ダンカンの堅実なバンクショットはその象徴だった。
ところが、今季のスパーズはひと味違う。退屈どころか、何が飛び出すかわからないびっくり箱のようなチームなのだ。差し詰めトレードマーク・プレーはマヌ・ジノビリの十八番、ディフェンスの間をすり抜けるユーロステップだろうか。
チーム内で、そのジノビリの存在感も増している。プレーで貢献するだけでなく、積極的にリーダーシップも取るようになった。ダンカンが一歩引いて裏から支えるようになったこともあり、今や、ジノビリこそが誰もが認めるエースだ。
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photograph by NBAE/Getty Images