南アフリカワールドカップが終わってから数日間、まつりの後の現地を歩いて回った。
大会中は世界各国のサポーターで埋まっていたネルソン・マンデラ広場は閑散としており、スタジアム周辺の交通量もずいぶんと減った。あれだけうるさかったブブゼラの音も、今ではほとんど聞こえない。夢の時間も終わり、南アフリカの人々は日常生活に戻ったわけだ。
大会の熱は去ったが、ワールドカップがこの地に残したのはピッチ上で繰り広げられた64試合の記憶だけではない。
ヨハネスブルクの危険地域ヒルブロウには人工芝のピッチで構成される最先端のサッカー施設が建設され、地域の少年たちが気軽にサッカーをできるようになった。サッカーに代表されるスポーツが若年層に定着することで、少年犯罪減少を期待する声も多い。
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photograph by Kaoru Watanabe(JMPA)