第10戦イギリスGPで自己ベストタイの6位となり2戦連続で入賞を果たした小林可夢偉。彼の力走によりザウバーチームはコンストラクターズポイントでトロロッソを抜き8位に上がった。チームの全得点を彼が獲得し、まさにエースと言っていい貢献度だ。ウイリアムズとフォースインディアも、後半戦は小林をマークしてくるだろう。
11月まで続く全19戦の長期シリーズ、前半の10戦をあらためて総括すると、チーム勝利数ではレッドブルがM・ウェバー3勝、S・ベッテル2勝で勝率5割。スピードでも予選PP9回と他を圧倒している。しかし、チャンピオンシップをリードしてきたのはL・ハミルトンで、2勝のほかに2位3回、3位1回と、表彰台に上がること6回。J・バトンも同様に2勝、2位2回、3位1回で続き、マクラーレン勢は予選の速さで対抗できなくとも本番のレースで食い下がってみせた。タイヤチョイス、レース戦略など采配面で彼らには機動力があり、何よりもマシンの信頼性が高い。レッドブル勢は無得点レースが多く、首位の座をマクラーレンに奪われてきた。
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