パラグアイに1-1のドロー発進となった前回王者のイタリア。
試合翌日、難敵相手の引き分けに対する母国メディアの反応は、それまでの厳しい論調とは異なり、決して悪いものではなかった。
昨年6月、コンフェデ杯でエジプトに惨敗してからというもの、国内に立ちこめたのは、代表への悲観論だった。予選で機能したはずの「ユベントス・ブロック」はユーベの低迷とともに雲散霧消。今年に入ってからのテストマッチでも、攻撃陣の決定力不足が目立った。カウンター攻撃から次々と決勝点を奪ったシーンがいまだ脳裏に焼きついている国民からすれば、物足りないのは当然だろう。4年前の偉業は、熱狂の記憶とともに半ば神話化している。
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