WGP250ccクラスに代わる新カテゴリーとして、今年から「モト2」がスタートする。エンジンをホンダの4ストローク600cc、タイヤをダンロップのワンメークとし、車体はレギュレーションの範囲内で自由に造ることができる。タイヤワンメークはすでにモトGPで実施されているが、エンジンもとなると、グランプリの歴史でも初の試みとなる。
グランプリが始まった1949年から'60年代までは、4ストロークエンジンが全盛だった。だが'70年代以降は、軽量コンパクトでハイパフォーマンス、低コストなどの理由で、2ストロークが4ストロークを凌駕した。その一方、市販車においては、厳しい排気ガス規制に対応すべく、2ストロークの車両が激減。その影響はレース界にも波及し、トップカテゴリーの500ccクラスが4ストローク化され、'02年にはモトGPクラスが誕生することになった。エンジン性能の差が出にくい4ストローク化によりレースの面白みが薄れることも危惧されたが、日本メーカーに加えドゥカティ、アプリリアも参入してモトGPは活況を呈した。
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photograph by Satoshi Endo