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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
巨人新監督・松井秀喜氏が語っていた“後輩・岡本和真”メジャーでの伸び代「また変わってくる」「僕はそうだった」183三振と引き換えに手にしたもの
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byYuki Yamada
posted2026/10/31 17:01
メジャー1年目の岡本について語っていた松井秀喜氏
岡本の弱点を球種別に見ると、カットボールには打率.130、長打率.259と苦しんだ。スライダーの空振り率も42.2%と高かった。ただし、同球種の長打率は.455と、長打力は発揮している。ただし、スイングするためを見極める力はある。ボールゾーンの投球を振る割合は27.3%と、今季のメジャー平均の30.5%より低い。一方、ストライクゾーン内の球を振った際、バットに当たった割合は77.9%。同83.9%を下回った。
松井秀喜が語っていた岡本の“伸び代”
メジャーでは、ほとんどの投手と初めて対戦する。映像や数値を頭に入れていても、実際に打席に立って得る感覚とは違う。今年4月中旬、ニューヨークで行われた子どもたちへの野球教室の場で、松井秀喜氏が金言を口にしていた。巨人の後輩で共に4番を担った岡本の三振増について問われ、自身の経験を踏まえてこう話した。
「対戦経験がある、ないはバッターにとって大きな違いです」
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好投手が相手なら、何度対戦しても簡単には打てない。そう断りながら、松井氏は続けた。
「何回か対戦すれば、自分なりにピッチャーごとの対策方法がおそらく出てくると思います。今(岡本)は自分なりのメジャーリーグのデータを集める時期。打つことだけじゃなく、自分で改善していければ、また変わってくるんじゃないですか」
松井氏自身は、1年目の打てない時期は、ニューヨークのメディアに批判された。対戦経験を重ね、数字上のデータと自身が積み上げた感覚を融合させ、対応した。松井氏はメジャー1年目の2003年、ヤンキースで163試合に出場し、打率.287、16本塁打、106打点、OPS.788。695打席で86三振、三振率12.4%だった。
「打席に立ち続ける」意味
「試合に出続けることが一番大切。試合に出続ければ自分なりの改善方法がおそらく出てくるでしょうから、実績のある選手は。僕はそうだった」
岡本は今季156試合、636打席を経験した。毎日のように新しい投手と対戦し、自分の感覚と結果を確かめる機会を積み重ねた。残った数字はともかく、負傷離脱せずにこの打席数の経験値だけでもメジャー1年目は大成功だ。投手を知ったうえで対策のある2年目には、その経験を打撃へ生かすことができる。
試行錯誤は打席内での立ち位置にも表れた。4月18日、捕手側へ約17cm下がり、本塁側へも約4cm近づいた。変更後、5月上旬までの三振率は25.4%。変更前の32.9%から下がり、スイングに占める空振りの割合も35.1%から29.1%に減った。ボール球に手を出す割合も25.3%から11.3%に改善した。岡本は詳細な理由を伏せながら、以下のように説明した。
「やりたいことの中で、この立ち位置の方がいいな、というだけのこと。そこ(位置変更の理由)は(周囲に)言うものではないので、言わないですけど、いろいろな要素があります」


