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「最高年収は6000万円」日本中に“嫌われた”ダンプ松本の知られざる給料事情「あ、刺されちゃう」当時の私設マネージャーが明かす“いやがらせ被害”
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伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph by東京スポーツ新聞社
posted2026/10/30 17:05
極悪同盟のメンバーとともに入場するダンプ松本
「年収6000万円」ダンプ松本の給料袋
極悪同盟の下っ端レスラーとなった影武子改め影かほるは、ダンプ松本の私設マネージャーも兼務した。月に一度の給料日にも同行して、花形プレイヤーの財務管理も務めていた。
全女の給料袋は3種類あった。普通の茶封筒、大きな茶封筒、マチが付いたA4用紙が入る茶封筒で、そのなかに札が入っていた。給料日になると、新人選手たちから順番に複数名が社長室(会長室)に呼ばれて、入室していった。
高司から、「今月はこれな」と手渡される茶封筒の厚さは、キャリアと人気によってまったく違った。見せしめのように、あえて複数名を同時に呼んだのは、競争心を扇情するためだ。普通サイズの茶封筒は、ほぼ新人選手。その新人たちが目視できる机上に、あえてトップファイターのマチ付き茶封筒を並べて置いた。
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ダンプの茶封筒は、凛と立っていた。『ダンプ松本「ザ・ヒール」』(平塚雅人著、小学館)によると、最高月収は手取りで580万円、24歳で年収5000万円。年収6000万円を超えたこともあり「その時期は約4年続いた」とダンプ自身が証言している。
貯金の隠し場所は“冷凍庫”
このころ、長期巡業中にダンプのマンションに泥棒が入り、現金21万7000円とアルバム2冊が盗まれる事件が発生していた。以降は同じ轍を踏むまいと、ふたりは現金の管理に慎重になっていた。
ところが、その発想は稚拙だった。銀行口座へ入金するという概念がなく、「部屋のどこに隠そうか?」と思案を重ねたのだ。ない知恵を振り絞った結果、ビニール袋に札束を包んで、冷凍庫の奥に押し込んだ。手前にはありったけの冷凍食品を並べて、大金を隠滅したのだ。「これで大丈夫だよね」と安心して笑い合ったが、いま思うとなんとも滑稽だ。
あのころのダンプには、盗難事件に匹敵する嫌がらせが日常的に繰り返されていた。地方巡業先ではどこへ行ってもパニックになるため、早めに会場入りしても、外出できなかった。「変装」と称してニット帽を深めにかぶり、サングラスをかけて外出しても、大柄な女性の集団とあって、たちまち面が割れた。北海道巡業中には大勢のファンに追いかけられて、逃走したこともある。
