ハマ街ダイアリーBACK NUMBER

「生き方そのものが下剋上」DeNA佐野恵太をCS勝利の立役者にした“反骨の10年”「何番でも、どこを守っても、試合に出つづけられる選手でいたい」 

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

PROFILE

photograph byJIJI PRESS

posted2026/10/19 06:01

「生き方そのものが下剋上」DeNA佐野恵太をCS勝利の立役者にした“反骨の10年”「何番でも、どこを守っても、試合に出つづけられる選手でいたい」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

CS第3戦では決勝3ランを放ったDeNA佐野

「2022年シーズンから翌年にかけて、僕は1番を多く任されることがあったんですけど、さすがにあれは驚きましたね。まさかプロの世界で自分が1番を打つ日が来るとは思ってなかったですから。

 ただ、これはあくまでも推測なのですが、多分推薦をしてくれたのは当時コーチだった相川(亮二)監督だったと思うんですよ。その後、いろいろコミュニケーションを取ることで1番での起用の理由や役割を詳しく説明してくれたし、会話をしているうちに『ああ、なるほどな』って思うこともあったんです」

 そして佐野は、確信した様子でつづけるのだ。

ADVERTISEMENT

「そういう意味で相川監督は固定観念があまりなくて、すごく起用や作戦も含め柔軟な考え方をする方だと思います。僕としてもいい駒でありたいし、使いやすい選手でありたいなと思っています」

下剋上を体現する男が再び下剋上シリーズへ

 就任1年目の相川監督は、当初こそ硬直化した采配が目立っていたが、夏場頃からファームと連携し積極的に若手を起用するなど、柔軟性を持った選手運用で、右肩上がりにチーム力をアップさせ、ついにはCSを勝ち抜き日本シリーズ進出を決めた。

 佐野もバント失敗はあったもののCSでは5試合に出場して打率.471、2本塁打、5打点とMVP級の活躍を見せ、相川監督の期待に見事応えている。

 過去のポストシーズンを振り返ると、佐野はあまり活躍することができなかった。大事なところでケガにより離脱してしまったり、また2年前の日本シリーズでは不振からスタメンを外されてしまっている。

 勝利のためならば、必要とされる駒になるのみ。どんな場所でも難なくアジャストできる“反骨の男”の相手は最強・福岡ソフトバンクホークスだ。

「投手力、攻撃力とか、総合的に見てもとても高いチームだと思いますし、しっかり準備して、いいプレーができるようにしたい」

 プロでの生き方そのものが“下克上”である佐野にとって、真価を示す日本シリーズがいよいよ始まろうとしている——。

この連載が本になりました!『ハマ街ダイアリー 2018-2026 ベイスターズ45人「本音」の記録』が絶賛発売中!(書影をクリックするとAmazonにジャンプします)この連載が本になりました!『ハマ街ダイアリー 2018-2026 ベイスターズ45人「本音」の記録』が絶賛発売中!(書影をクリックするとAmazonにジャンプします)

関連記事

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
BACK 1 2 3 4
#横浜DeNAベイスターズ
#佐野恵太
#相川亮二
#アレックス・ラミレス

プロ野球の前後の記事

ページトップ