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NBA開幕直前に激震、河村勇輝に“解雇”通告…でも実はそんな“悪い話”ではない? 「勝負の3年目」がGリーグでスタートするメリット
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byElizabeth Ruiz Ruiz/Getty Images
posted2026/10/14 11:02
NBAロサンゼルス・クリッパーズとエグジビット10契約を解除した河村勇輝。八村塁との共演も期待されたが…
トレーニングキャンプに参加することがどんな意味を持っているのか、河村はハワイでのキャンプ中にこう話していた。
「もちろん(キャンプ中に)NBA契約を取ることがベストですけど、契約を取るためにはやっぱり成長できる環境に身を置かないといけないと思う。Gリーグでも成長はできますけど、(トレーニングキャンプで)トップ選手やトップのコーチからバスケットを学ぶ。またマッチアップして肌で感じるっていうことは、一番成長できる環境にあると思っています」
そうした環境という点で、ガードを中心にオフェンスを組み立てるクリッパーズは、河村にとって魅力的だったという。オールスターにも選ばれたことがあるスターティング・ポイントガードのダリアス・ガーランドと練習でマッチアップしたり、間近で見て学んだりできたことも大きかった。
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「ガーランド選手みたいなオフェンシブな選手、サイズがない中で、どうやってクリエイトして、どうやって点を決めてプレーしているかっていうことを肌で、間近で感じられたことはよかったと思う。ああいったスキルをすぐに習得できるほど簡単なものではないんですけど、こういったクリエイトの仕方があるんだっていうことを間近で感じられて、それを自分の中でスキルの練習で落とし込んだりとか。そういった環境にしっかりといて、メインの契約を取るためにどうやっていく必要があるのか、自分と本契約の選手とでどれぐらいの差があるのかっていうものを感じるのはすごくいいこと。すべて、毎日いい経験になっていると思います」
日本代表・吉本コーチの助言
河村がクリッパーズを選んだ理由はそれだけではなく、開幕ロスターに残れなかった場合の先のことも考えていた。クリッパーズ傘下のGリーグチーム、サンディエゴ・クリッパーズ(以下、SDクリッパーズ)は、河村が今年1月、血栓からの復帰戦で対戦した相手で、その本拠地が舞台だった。その前シーズンにも、サンディエゴを訪れて1試合を戦っている。その経験からアリーナなどの施設や、チームの雰囲気、そして戦いぶりにも好印象を持っていたという。
また、NBAやGリーグ事情に通じている吉本泰輔(日本代表アシスタントコーチで、現在はフィラデルフィア・セブンティシクサーズでアシスタントコーチ兼ビデオコーディネイター責任者も務めている)からのアドバイスもあった。SDクリッパーズのヘッドコーチ、ポール・ヒューイットがいいコーチであることや、同チームから他のNBAチームにコールアップされる選手が多いこと。吉本から聞いたそうした情報も、決め手となった。
ヒューイットは大学で長く指揮を執った経験豊富な指導者だ。毎年ヘッドコーチが入れ替わることも珍しくないGリーグで、過去5シーズンにわたってSDクリッパーズを率いており、リーグを知り尽くし、育成面でも結果を残している。
つまり、河村はクリッパーズで開幕ロスターに残ることだけを目指したわけでもなく、NBA契約を結ぶ先をクリッパーズだけに絞ったわけでもなかった。開幕ロスターに残れず、Gリーグに行くことになった場合でも自分が成長でき、NBA本契約に少しでも近づける環境を選んだのだ。


