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山本智大&小川智大「ちょっとおかしいんですよ、僕ら(笑)」バレー日本代表が世界に誇る”2人のリベロ”…ライバルでも「なぜ奇跡のように仲が良い?」

posted2026/10/18 17:03

 
山本智大&小川智大「ちょっとおかしいんですよ、僕ら(笑)」バレー日本代表が世界に誇る”2人のリベロ”…ライバルでも「なぜ奇跡のように仲が良い?」<Number Web> photograph by JVA / AFLO

バレーボール男子日本代表が世界に誇る“2人のリベロ”山本智大(左)と小川智大。最大のライバルにして、なぜ仲が良いのか?

text by

米虫紀子

米虫紀子Noriko Yonemushi

PROFILE

photograph by

JVA / AFLO

 世界一熾烈なポジション争いを繰り広げる守護神ふたりは、コート内外で互いを認め合う唯一無二のパートナーでもあった。2年後の大舞台に向け、再び鎬を削るそれぞれの胸の内を明かした。
 発売中のNumber1153号に掲載の[好敵手かつ盟友への想い]山本智大&小川智大「自分が一番のリベロでありたい」より内容を一部抜粋してお届けします。

奇跡のように仲がいい“2人のリベロ”

 山本、小川、山本、小川、山本、山本。

 バレーボール男子日本代表がロサンゼルス五輪の出場権を獲得した今年9月のアジア選手権6試合のスタメンリベロである。

 日本代表には、世界に誇るトップリベロが2人いる。山本智大と小川智大。今年はその2人が交互に先発起用されていたが、最後の最後にイレギュラーが待っていた。その時、2人の胸に宿った思いとは――。

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 山本は31歳で、小川は2学年下の30歳。山本は身長171cm、小川は176cmとバレー選手の中では小柄で、2人とも人の懐に入るのが上手な愛されキャラだ。そして名前は同じ“智大”。

 コートの中に1つしかないリベロのポジションを争う間柄で、同世代、実力伯仲となれば、バチバチと火花を散らしてもおかしくないが、2人は奇跡のように仲がいい。試合前のコートに、2人で1つのボールを持って入ってくると、ネットを挟んでボールの落とし合いが始まる。遠目から見ていると、まるで子猫がじゃれ合っているかのようだ。どちらが試合に出ていても、タイムアウト中はマメに情報を伝え合う。そうした関係性がファンを惹きつけ、“リベロズ”という愛称まで生まれた。

 2人が戯れる微笑ましい姿を見ているとつい忘れそうになるが、彼らの置かれている状況は苛烈だ。2人を1試合ずつ交互に起用するというロラン・ティリ監督の采配について、「よりプレッシャーをかけられる起用法ですね」と山本は苦笑する。

「小川がいいプレーをしたら、俺ももっとやんなきゃなという思いになる。本当に気を抜けない。ティリさんは、『交互に出していると普通はどちらかがプレッシャーを撥ねのけられなくなるんだけど、2人は頭がおかしいんじゃないかというぐらい、いいパフォーマンスをしている』と笑っていました。ちょっとおかしいんですよ、僕ら(笑)」

アジア選手権決勝で崩れた序列

 だが最後、アジア選手権決勝のイラン戦だけは法則が崩れた。準決勝に先発した山本が、2日連続で先発に選ばれたのだ。

「今日スタートで行くぞ」

 決勝戦当日の午前練習で、山本は監督にそう告げられた。

【次ページ】 ティリ監督からかけられた声

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