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「勝っても負けても」“毎日登板”なぜできた? 引退のオリックス左腕が持っていた特殊能力「ちょっと泣いちゃいました」ラスト登板&吉田正尚との秘話
posted2026/10/10 11:00
引退セレモニーを終え、胴上げされる山田修義
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
SANKEI SHIMBUN
当たり前のように山田修義がいる安心感。オリックスのブルペンはこの左腕の存在に支えられてきた。
スポットライトが当たる勝ち試合だけではない。敗色濃厚のビハインドの場面でも、ランナーを背負った、心臓が締め付けられるような場面でも、飄々とマウンドに上がり、力強く腕を振った。だがプロ17年目、35歳の今年、山田はユニフォームを脱ぐことを決めた。
「困ったらいつも…」
「僕がオリックスに来てから一番多く名前を呼ばせてもらったんじゃないかな。『ノブ、準備するよー』って」
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そう語るのは、2022年からオリックスの投手コーチを務める厚澤和幸だ。
「勝ちパターンの投手は、そういう試合で名前を呼ぶだけですけど、ノブは、ビハインドでも、リードしていても、マルチに投げてくれていたから。困ったらいつも準備してくれた。現場を預かる側からすると、本当に助かりました。この一言に尽きます」
山田は敦賀気比高校から2009年のドラフト3位で入団。最初は先発を担ったがなかなか芽が出ず、トミー・ジョン手術も経験した。転機となったのは、中継ぎに転向した2018年。当時の小松聖二軍投手コーチとともに磨き上げたスライダーが大きな武器となり、その年8月に一軍に昇格すると、11試合連続で無失点投球。結果的にその8月は、NPB月間最多記録に並ぶ18試合登板を果たした。勝っても負けても、ほぼ毎日山田が投げているという印象だった。

