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バレーボールPRESSBACK NUMBER
リベロ小川智大が語るポーランド移籍の真相「ここ最近は毎年、海外からオファーをもらっていた」30歳欧州初挑戦のウラに過去の失敗
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byVolleyball World
posted2026/10/13 11:01
初の海外移籍を決断したリベロ小川智大(30歳)
もともと海外のリーグに興味を持ったのは22歳ぐらい。大学を卒業して、ウルフドッグス名古屋に入った頃ですね。当時は古賀幸一郎さんが試合に出ていて、僕は途中交代とかでちょくちょく出してもらっていたんですけど、ちょくちょくだと物足りなくて。「海外、あるかな?」とちょっと考え始めていたら、ドイツやフィンランドのチームが声をかけてくれた。「海外にも見てくれる人がいるんだ」と知って、興味を持ちました。結局その年は古賀さんがアキレス腱を怪我してしまって、そこから試合にフルで出られるようになったんですけど、海外への興味は持ち続けていました。
ただその頃、僕はパリオリンピックに照準を合わせていたので、まず日本代表に選ばれることが最優先でした。代表に選ばれやすいかどうかを指標にすると、例えばポーランドやイタリア、ロシア以外の、トップリーグではない国に行って結果を出しても、代表にはつながりにくい。それより日本のリーグにいて結果を出すのが一番だと考えていました。日本代表の登録メンバーのリベロ枠は5枠ぐらいあるので、国内の強いチームで優勝するとか、数字で結果を出すのが手っ取り早い。そう思って、サーブレシーブのタイトルを獲り(20-21、21-22、23-24シーズン)、(21年から)代表に入れてもらった。そうしたら監督も自分のスキルを見てくれるので、それで定着できたという感じです。
「リベロ」の評価を高めたい
代表に入ってからもずっと海外には行きたかったし、行けるチームはあったんですけど、自分が希望しているようなチームではなかった。何よりパリに照準を合わせていたので、海外の下位のチームに行くのはメリットがないなと思っていました。
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今年はそうしたいろいろな面がかみ合って、納得してルブリンと契約できた。日本に来る外国人選手は、金銭面も含めた条件がめちゃくちゃいいと感じていましたが、ここから自分が海外でやって、活躍して価値を高めれば、日本に戻った時にさらに大きな、しっかりした評価を勝ち取れると思う。やっぱりそういうものも上げていかなきゃいけないなという思いがあります。僕はバレーでどれだけ評価されるかがすべてだと思っている。もちろん人気度とかも大事だと思いますし、応援してもらっているのはすごくありがたいんですけど、年齢が上がってきて人気がなくなっても大丈夫なように(笑)。
海外のレベルの高いリーグも、外国人枠でリベロを獲得したり、アウトサイドなど他のポジションよりもリベロを高く評価するところもある。そういうのを見ると、国内のほうが評価は低いなと感じることはあります。僕やトモさん(山本智大)はたぶんしっかり評価してもらっていると思うんですけど。リベロの価値を高めたいという思いがありますし、海外で自分の名を広めたいですね。たぶん、1年やったらわかると思うので。〈全2回/前編から続く〉
『バレーボール男子日本代表 約束の舞台へ』(著・米虫紀子、田中夕子、金子裕美/世界文化社、2026年8月27日発売)

