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「初の女性棋士誕生」が目前に迫るけど…西山朋佳vs福間香奈の頂上決戦はやはり面白い「逆の勝敗もあり得た」3勝1敗の内容はすべて大接戦
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph byKeiji Ishikawa
posted2026/10/07 17:00
西山朋佳と福間香奈。女流棋界トップの2人が戦う白玲戦は大詰めに差し掛かっている
一進一退の攻防が盤上で展開
【第2局 8月29日 鹿児島県指宿市「指宿白水館」】
戦型は、西山(先手)が角交換向かい飛車、福間が居飛車。
西山は序盤で▲5六角と「筋違い角」を打ったが、取れる3筋の歩をなぜか取らなかった。福間はその生角を攻めにいき、角を打って馬を作った。生角と成角の比較は後者が勝る。さらに桂得し、先手の飛車を取って敵陣に打った。
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西山は苦しい形勢となり、自陣に飛車を打って抵抗した。その24手後にも自陣飛車を打った。福間は西山の懸命な防戦に手こずり、王手飛車の筋を見落として形勢は混沌とした。
西山は終盤で敵陣の飛車と自陣の角を利かし、後手玉に厳しく迫った。しかし、勘違いから寄せの決め手を逃した。福間はその一瞬の隙を突き、角桂を駆使して寄せ切った。
第2局は、福間が176手で勝利。終局時間は18時35分。残り時間は、両者0分。
【第3局 9月12日 奈良県奈良市「ふふ奈良」】
戦型は、福間(先手)が飛車を8筋、西山が飛車を2筋に振る相振り飛車。
福間は9筋の端攻めで仕掛けた。西山は3筋の桂頭攻めで反撃し、△3六桂の王手を早くもかけた。福間が西山の攻めを手堅く受けると、西山は逆方面から金を進めて先手の飛車角を狙った。
飛車を取り合った終盤で、西山の寄せに緩手があった。福間は敵陣に飛車を打ち、自陣の角を寄せに利かした。
西山は持ち駒の飛角桂を活用し、鮮やかな手順で寄せ切った。
第3局は、西山が166手で勝利。終局時刻は18時23分。残り時間は、両者0分。
西山が防衛に王手をかけた第4局
【第4局 9月26日 京都府京都市「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」】
戦型は、西山(先手)が飛車を8筋、福間が飛車を2筋に振る相振り飛車。
西山は飛車で8筋歩交換から5筋の歩を取った。福間は角を打って飛車取りに馬を作った。西山は中段に角を打って対抗し、飛車を捨てて銀桂を取った。双方の駒組みが整わないまま乱戦になった。
福間は馬を自陣に引いて守った。西山は五段目の二枚桂(6筋・4筋)で後手玉に迫り、馬と飛車を取った。ただ攻め切れるかどうかは微妙であった。
西山は厳しく寄せて福間に挽回の機会を与えず、最後は長手順の詰みで仕留めた。


