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「整列拒否はやめた方がいい」鄭大世が北朝鮮代表の行動に胸を痛め…北朝鮮コーチが明かす日本戦への“特別な感情”「アジアでは東の横綱。韓国よりも上では…」

posted2026/10/04 17:04

 
「整列拒否はやめた方がいい」鄭大世が北朝鮮代表の行動に胸を痛め…北朝鮮コーチが明かす日本戦への“特別な感情”「アジアでは東の横綱。韓国よりも上では…」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

アジア大会のサッカー準々決勝で日本に敗れた北朝鮮。物議を醸した試合後の整列拒否について鄭大世と北朝鮮代表の金鍾成コーチに見解を聞いた

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金明昱

金明昱Kim Myung Wook

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 日本を追い詰めたはずなのに、試合が終われば、その態度ばかりに注目が集まる――。朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)のサッカーには、そんなもどかしさがある。球際で譲らず、最後までゴールへ向かう強さを見せながら、なぜ最後に相手への敬意を欠いてしまうのか。
 9月26日、愛知・名古屋アジア大会の男子サッカー準々決勝で、北朝鮮は日本に0-1で敗れた。選手たちは判定に抗議し、試合後の整列に加わらなかった。日本戦への特別な感情があるのか。テレビでフル観戦した在日コリアンの元代表FW鄭大世と、FC琉球をはじめJクラブで監督を歴任し、今大会は北朝鮮代表のコーチとして同行した金鍾成氏に話を聞いた。<全2回の後編/前編も公開中>

金鍾成「日本はアジアでは東の横綱」

 そもそも北朝鮮の選手や指導者は、日本のサッカーをどう見ていたのか。金鍾成氏に聞くと「もちろん日本の実力を認めている」と話す。

「技術的には、もう完全に抜けていると見ていますよ。アジアでは東の横綱です。韓国よりも上ではないでしょうか。代表同士の一発勝負でどうなるかは別ですが、日本は試合の安定度が増しています。平均的な水準が高く、そこが落ちない。その認識は、選手にも指導者にもあります」

 では、その日本に勝つため、“特別な感情”は持っていたのだろうか。

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「日本で暮らす私たちと、選手たちの感覚は違うと思います。私たちには、朝鮮代表には『日本で勝ってほしい』という思いがある。ただ、今回のミーティングで『日本戦だから』という特別な気負いは全くありませんでしたよ。どの相手に対しても同じモチベーションで臨んでいましたから、日本を過度に意識していたとは思いません」

 日本の強さは認めても、勝負をする前から諦めるわけではない。

「サッカーは実力が上のチームが必ず勝つわけではない。朝鮮の選手たちにも『やってやろう』という気持ちがあるのは当然です。自分たちがやってきたことをぶつけようということですね」

 この見方を鄭大世に伝えた。

 すると「もちろん自分たちも表向きには、日本戦への特別な思いを口にはしていなかった。でも、見ているとわかるんです。負けられないって思っているだろうし、なんせパフォーマンスが他の国のときとまったく違う」という。そこは彼が現役時代に敏感に感じ取っていた部分でもある。

敗戦後の食事風景と北朝鮮の“現代っ子”

 一方、金鍾成氏は北朝鮮の20代の若い選手たちと過ごすなかで、ひと昔前とは違う雰囲気も感じとっていた。それは、敗戦後の食事の席でのことだ。

【次ページ】 「誤審とまでは言えない」

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