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ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
「横浜ファンの方も許してくれるかなと」元DeNA・乙坂智、巨人入団の“真相”…退団後は再び米独立リーグへ「最後はベイスターズで終えたいな」
posted2026/09/30 06:30
横浜DeNA退団後、米独立リーグ球団や巨人を渡り歩いている乙坂智
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
Naoya Sanuki
乙坂智に最初に連絡をくれたのは、読売ジャイアンツの関係者だった。
獲得の意思を伝えられ、考えてから返事を欲しいと言われた。2021年のオフにDeNAを退団して以来の、NPBへの復帰。ずっと海外でメジャーを目指し奮闘してきた乙坂は悩んだ。
「ただクビになった後でしたし、必要とされることがむちゃくちゃ嬉しかったんです。とはいえベイスターズに愛着というか思い入れが強かったし、同じセ・リーグのジャイアンツに入団するのはどうかなって、すごく悩みました。けど今まで海外でがんばってきましたし、きっとベイスターズファンの方からは『ジャイアンツでもがんばれよ』って言ってもらえるんじゃないかなって思ったんです。
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その後、米独立リーグのチームからもオファーがありました。けどスピード感を大事にしたいというか先方の思いの深さも含めて、これまでも一番最初にオファーをしてくれたところに決めていたんで、めっちゃ悩みましたけど、ジャイアンツのために全力で頑張ろうと覚悟を決めて、日本に帰ることにしました」
若手に向けた「言葉のギフト」
7月11日に入団テストが行われると合格し、翌日正式契約した。3年半ぶりのNPBへの帰還。久しぶりに日本の環境で野球をプレーしてどのような思いが胸に去来したのか。
「僕がベイスターズを離れたのは28歳のときで、当時は中堅だったんですけど、帰ってくると年上の部類になっていました。だから若手たちが、いろいろ僕の話を聞きたがって、改めて自分は面白い野球人生を送ってきたんだなと思うと同時に、これをちゃんと伝えていきたいなと思ったんです」
日本を離れ、ほぼゼロベースで各国を渡り歩きマイナーまでたどり着いたキャリアは稀有なものだ。
「プレー以外でジャイアンツにできる貢献を考えたとき、どうしても今日明日ばかり見て視野が狭くなりがちな若手に、言葉のギフトというか、自分の経験を通して、そんなに悩まなくても大丈夫だよとか、いろいろ伝えることは意識的にやっていましたね」
7月29日に一軍登録されるが、立場は代打だった。最初の3試合は快音を響かすことはできなかった。そして迎えた8月9日のDeNA戦で、乙坂は久しぶりに横浜スタジアムに帰還した。約4年ぶりの古巣。三塁側から見る光景は、とても新鮮で衝撃的だった。

