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「ここが自分の居場所、この感覚が恋しかった」角田裕毅がレーシング・ブルズでの代役出場で得た経験と来季への決意
posted2026/09/18 11:01
レーシング・ブルズで3レースを戦った角田。来季のシートはおろか今季の残りレースの動向も未定となっている
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尾張正博Masahiro Owari
photograph by
Getty Images / Red Bull Content Pool
ヨーロッパラウンドを締めくくる3戦——オランダGP、イタリアGP、スペインGPに角田裕毅が代役で出場した。
きっかけとなったのは、夏休み期間中の8月中旬にレッドブルのアイザック・ハジャーが手首を痛めたことだった。レッドブルは1週間後に迫ったオランダGPに、ハジャーの代役として姉妹チームのレーシング・ブルズにいたリアム・ローソンを起用。そのローソンの代わりにレーシング・ブルズからF1に復帰することとなったのが、角田裕毅だった。
「レーシング・ブルズの白いジャージを着た瞬間、『ここが自分の居場所だ』と感じました。ファクトリーにいる多くのスタッフにも温かく迎えられ、緊張もすぐに解けて居心地良く準備ができました。このようなチャンスをいただけるなんて想像していなかったし、このチームで再びレースができることをとても楽しみにしています」
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2021年にレーシング・ブルズの前身であるアルファタウリからF1にデビューした角田。昨年の第2戦中国GPまで同じチームで戦った後、第3戦日本GPからレッドブルへ移籍。しかし、移籍後の角田は思うような成績を残すことができず、シーズン終了後にレギュラードライバーとしてのシートを失い、今季はレッドブルとレーシング・ブルズのリザーブドライバーを務めていた。
外からレースを見て得たもの
2010年に本格的にカートを始めて以降、角田がレースに参加することなく、シーズンを外から見守り続けるのは今年が初めてだった。しかし、それはレースをあきらめた末の結果ではない。
「レースをやろうと思えば、このチームじゃなければF1を続ける選択もできました。今年に限って言えば、僕はレースをしないことを選んだんです」
それはF1というモータースポーツ最高峰の世界で、競争力があるチームで戦うための選択だった。
「だから別にレースができないという気持ちにはなっていません。今後のレース人生を考えた上で出した決断です。後悔もしていません」
レースを離れて、初めて見えてきたものもあった。
「(レースするのが)当たり前だった世界が、当たり前じゃなくなった。いままで自分がどれだけ楽しい世界にいたのかということに初めて気がつきました」

