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プロ野球PRESSBACK NUMBER
阪神前監督・岡田彰布に聞く「なぜ森下翔太は“死球が異様に多い”のか?」その“納得の答え”…佐藤輝明とのホームラン王争いは「最後までわからんよ」
text by

内匠宏幸Hiroyuki Takumi
photograph byJIJI PRESS
posted2026/09/17 11:46
9月5日、甲子園で今季32号ソロを放った阪神の森下翔太。三冠王を視界にとらえた同僚・佐藤輝明をピッタリと追走している
岡田が首を傾げた「佐藤輝の死球の少なさ」
世はまさにデータ時代。野球も情報戦である。チームの分析、投手、打者の解析。スコアラーがもたらす膨大なデータは緻密だ。森下の場合も同様に、どのコース、球種が強くて、逆にどこが苦手か、対戦相手は詳細に把握している。
「森下の今年のホームランの傾向を振り返れば、わかるやろ。真ん中から外寄りのやや低め。ローボールヒッターやから、踏み込んでしばき上げる」
となれば逆を攻めるのがディフェンス側の鉄則となり、必然、インコースに厳しい投球を……となる。
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「(森下は)ホンマに成長している。ただ、その中でやっぱりインコースのさばきがウイークポイントとされている。ここに磨きをかければ、そら、ますます数字的に伸びるやろ」と岡田は期待を込めて、克服点を挙げた。
死球を受けても、なお踏み込んでの打法を貫く。そこには過去の「死球王」と同じように、ケガに強いという特性が存在する。
一方で岡田が首を傾げることがある。それが佐藤輝明のことだ。森下が「17」の死球を受けているのに対し、佐藤輝はわずか「2」(9月17日現在)。この比較だけでも顕著なのだが、昨年はさらにすごかった。本塁打、打点の二冠に輝いた2025年シーズン、佐藤輝の死球は「0」だった。
佐藤輝もまたインコースが苦手とされてきた。真ん中から外目の球を長打にできる。これが明らかなのに、なぜ内角攻めが徹底されないのか? これを岡田は謎としてとらえている。
「データでも明らかやと思うけどな。デッドボールがゼロのホームラン王って、過去にあったのかな? まあ、オレには解説できんわ、相手のバッテリーの考えを」
死球王と、死球を受けない男のタイトル争いは残り僅かになった。9月に入り、佐藤輝がホームランで抜け出し、3本差をつけたが、9月5日に森下が久々に一発を放ち32号を記録。その差2本と食らいつく。さらに6日に佐藤輝が35号を放つと、9日には森下が33号をマーク。一進一退の攻防が続いている。

