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北京五輪で号泣、大混乱…母になったロシア女子選手が復帰戦で見せた“成長”「トゥルソワ選手が大好き」中井亜美、島田麻央も尊敬する銀メダリストの今 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2026/09/16 17:10

北京五輪で号泣、大混乱…母になったロシア女子選手が復帰戦で見せた“成長”「トゥルソワ選手が大好き」中井亜美、島田麻央も尊敬する銀メダリストの今<Number Web> photograph by Asami Enomoto

銀メダルを獲得した北京五輪以来、約4年半ぶりの国際大会となったイグナトワ(旧姓トゥルソワ)

 こうして大会に姿を現したイグナトワのインパクトは公式練習から大きかった。特に4回転ルッツを跳ぶさまは、日本の選手にも強く印象づけられた。

 今大会で優勝した島田麻央はこのように話している。

「4回転ルッツを生で見たことがなかったので、いちばんすごかったです。すごくいい刺激がもらえました」

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「トゥルソワ選手が大好きです」という中井亜美はこう語っている。

「ずっとテレビで4回転ジャンプをばんばん跳んでいる姿を観て、かっこいいなと思っていました。一緒に試合に出るのがすごいうれしいです」

鮮やかな4回転ルッツに観客が沸いた

 試合が始まり、イグナトワはショートプログラムを4位で終える。迎えたフリー。最初のジャンプは4回転ルッツ。両手をあげて跳び、鮮やかに成功させると歓声と拍手が起こる。その後もジャンプを一つひとつ決めて、終わってみれば1本だけ回転不足をとられたもののそれ以外はすべてを成功させ、2位となった。

「順位は気にしていませんでした。自分のやることをやれたので、(2位でなく)3位であっても、うれしいです」

「ほかの選手が頑張っているからとか、それでモチベーションが湧くわけではありません。今の自分ができることをやる、それができたからうれしいし、それが大事なことです」

 ミックスゾーンには1歳の長男を伴って現れ、取材に対応した。

 過去、国際大会で活躍するレベルの選手で、出産を経て復帰したケースはペアやアイスダンスではいくつもある。少しだけ例をあげれば、ペアのイリーナ・ロドニナ(ソ連)は1979年2月に出産、1980年2月のレークプラシッド五輪で金メダルを獲得し3連覇を達成した。アイスダンスのイザベル・ドロベル(フランス)は2009年10月に出産。2010年2月のバンクーバー五輪に出場し6位入賞を果たした。

 ただシングルに限ると、一定以上のレベルにある選手では、安藤美姫以外になかなか思い当たらない。安藤は2013年4月に出産したのち9月の国際大会で復帰、12月の全日本選手権で7位の成績を残し引退している。シングルでの例が極めて限られるのはジャンプなどの負担の大きさもあるだろう。

【次ページ】 混乱の北京五輪から、精神的な成長も

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#アレクサンドラ・イグナトワ

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