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北京五輪で号泣、大混乱…母になったロシア女子選手が復帰戦で見せた“成長”「トゥルソワ選手が大好き」中井亜美、島田麻央も尊敬する銀メダリストの今
posted2026/09/16 17:10
銀メダルを獲得した北京五輪以来、約4年半ぶりの国際大会となったイグナトワ(旧姓トゥルソワ)
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
最後のジャンプ、ダブルアクセルを跳び終えると、かすかにほほ笑んだようだった。それは久しぶりの試合となったこの大会での心境を象徴していた。
9月6日、フィギュアスケートの国際大会「木下グループ杯」最終日、女子フリーが行われた。その人、アレクサンドラ・イグナトワは、2位で表彰台に上がった。試合後、笑顔で語った。
「自分のやることはすべてやりました」
旧姓トゥルソワ…4年半の沈黙
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イグナトワの旧姓はトゥルソワ。ジュニアの頃から4回転ジャンパーとして名を馳せ、2022年北京五輪のフリーでは計5本の4回転ジャンプに挑戦。すべてをクリーンに成功させたわけではないが着氷させ、銀メダルを獲得した。
その北京五輪以来、約4年半ぶりの国際大会だった。その間、2024年8月に同じスケーターのマカール・イグナトフと結婚し昨年8月に出産。一児の母になって迎えた大会だったが、4年半の空白はそのためではなく、ロシアの選手であることに由来する。
2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻する。それから間もなく、国際オリンピック委員会(IOC)は各国際競技団体等に対し、ロシアとそれを支持するベラルーシの選手や役員を大会に参加させないよう勧告。それを受けて国際スケート連盟(ISU)は両国の選手の出場を禁じた。
今年2月のミラノ・コルティナ五輪では「中立選手(AIN)」の形式で一部の選手の出場が認められていたが、6月30日、ISUは中立選手の資格を与えられたロシアとベラルーシの選手の復帰を認めると発表。ロシアまたはベラルーシの軍隊や国家安全保障機関に勤務している者、2022年2月以降ウクライナに対する軍事作戦を積極的に支持した者などは資格を得られない。また、もともと北京五輪以前から問題となっていた(そのため北京五輪も国としての参加は認められず選手は中立の立場での出場であった)ドーピング規定の遵守を求めている。
島田麻央、中井亜美も感激「大好きです」
8月初旬、イグナトワはその資格を与えられて国際大会への出場が可能となった(一方で同時期に資格を与えられたカミラ・ワリエワらは、今月になって資格が取り消された)。
今もロシアによるウクライナ侵攻が終了していない中、中立選手としてではあっても復帰に批判的な向きもある。以前からのドーピング問題も含めて考えれば、それも自然なことだ。
ただ、アメリカやイスラエルの国際社会での行動への対応との整合性、選手個人に責任を押しつけ続けることの是非も問われる中で復帰が認められることとなった。


