将棋PRESSBACK NUMBER
「タイトルを3、4つ…本気です」17歳高校生と、二段で4年足踏み→“藤井聡太も経験”三段リーグ1期抜けの22歳苦労人…プロ棋士になった2人の素顔
posted2026/09/20 06:00
四段昇段を決めた國井勝太三段(左)と渡邊晴磨三段
text by

田丸昇Noboru Tamaru
photograph by
Asahi Shimbun
奨励会の第79回三段リーグ(2026年4月~26年9月)の最終2局は、9月5日に東京の将棋会館で一斉に行われた。40人の三段が2枠の四段昇段を争う勝負の結果、成績上位の2人が四段に昇段して棋士になった。今回の三段リーグの戦い、新四段たちの棋歴や決意について、田丸昇九段が紹介する。
最終日、昇段争いの行方は…
三段リーグの最終日を迎えた時点で、四段昇段の有力候補は主に7人。
國井勝太(2位・17歳)12勝4敗
渡邊晴磨(39位・22歳)12勝4敗
祝井優希(14位・18歳)11勝5敗
木村友亮(17位・25歳)11勝5敗
高坂直矢(19位・18歳)11勝5敗
戸川悠二郎(20位・21歳)11勝5敗
北村啓太郎(10位・22歳)10勝6敗
ADVERTISEMENT
12回戦の終了時点で、北村三段、入馬尚輝三段(16位・25歳)、高坂三段がいずれも9勝3敗で、成績上位だった。しかし、その3人が2連敗したことで、昇段争いは混沌としてきた。
そして16回戦までに、祝井三段、渡邊三段が7連勝、國井三段が5連勝し、有力な昇段候補となった。
最終日を迎えた時点で、順位上位の國井は2局のうち1勝すれば昇段が決定する。渡邊は他の候補たちより順位下位なので、1勝1敗だと「頭ハネ」で昇段を逃す可能性が高い。北村は連勝して12勝すれば、他の候補たちより順位上位なので、確率はかなり低いが昇段の可能性は残っている。
午前・17回戦で、國井は敗れて昇段は持ち越された。渡邊は勝って昇段に王手をかけた。前記の残りの候補たちのうち、祝井ー高坂の直接対決は祝井が勝ち、木村、戸川、北村はいずれも勝った。その結果、北村と高坂は脱落し、昇段争いは他の5人にしぼられた。
午後・18回戦で、自力の立場の國井と渡邊は、ともに苦戦を強いられたが何とか勝った。渡邊は14勝4敗、國井は13勝5敗で、四段昇段を決めた。祝井は後半に9連勝したが、13勝5敗で次点となった。
昇段を決めた2人の棋士の横顔
10月1日付で昇段する2人の新四段の棋歴は次の通り。

