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「トライアンドエラーを繰り返したら、エラーの方が多くなって…」今季一軍出場なしのカープの長距離砲・末包昇大は二軍で何に悩んでいるのか? 

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前原淳

前原淳Jun Maehara

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/09/14 11:00

「トライアンドエラーを繰り返したら、エラーの方が多くなって…」今季一軍出場なしのカープの長距離砲・末包昇大は二軍で何に悩んでいるのか?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

昨季は123試合に出場し、打率.243、11本塁打の成績を残した末包

 昨季まで一軍で指導し、もがく姿を三軍担当として見てきた朝山東洋コーチは同学年の指揮官の思いを代弁するように言う。

「立ち位置的にも年齢的にも、結果で示さないといけない。今年の二軍スタートには、下で結果を残して来いというメッセージが含まれている。新井監督は二軍の映像をチェックしているし、打撃結果だけじゃなく凡打の内容も見ている」

「凡打の内容」という言葉に、成長の鍵があるように感じられる。

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 昨季はプロ入り後初めて規定打席に立ち、本塁打数はサンドロ・ファビアンに次ぐ11本をマーク。打点も同様にチーム2位の62打点を挙げた。ただ、シーズン終盤は打ち取られる傾向が浮き彫りとなった。内角には強い球を、外角や低めには変化球を投げ分けられた。今はデータや分析が重要視される時代。弱みを見せれば、徹底的に突かれる。それは昨季の6月までと7月以降の成績に如実に表れている。

6月まで
66試合/打率.263/安打66/本塁打6/打点39/四球24

7月以降
57試合/打率.215/安打40/本塁打5/打点23/四球9

ようやく見えた上昇の兆し

 打率や安打数以上に、四球の減少が打者として与える印象の変化を物語る。今年5月に「而立の齢」を迎えたスラッガーには、偶発的な一発ではなく、まさに自立して基礎を固めることが求められている。

 シーズンを折り返し、終わりが見えてきた頃に、ようやく打撃の感覚が変わってきた。このまま終わるわけにはいかない危機感が、停滞感を打ち破るきっかけとなったのかもしれない。9月に入り、6日のファーム・リーグ日本ハム戦まで、打率.400、1本塁打、4打点。結果には表れない手応えもある。

「左投手からも逆方向に強い打球を打てるようになってきたし、右投手の150kmをはじき返せるようになったことには手応えがある。考え方やスイング軌道には、今までにない感覚を得ることができた」

 探り探り取り組んでいた打撃の方向性に、確かなものが見えつつある。ときに道に迷い、遠回りもした。時間を要し、ようやく見つけた形を自分のものにしなければ、この1年は悔しさしか残らない。一軍の打席に続く道は、目の前の一打席の先にしかない。

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#末包昇大

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