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マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
《追悼・張本勲さん》「どこかで私の言葉を聞くでしょう。そしたら…」大谷翔平に「二刀流なんてムリ」…厳しい言葉のウラにあった張本流の“気骨”とは?
posted2026/09/14 06:01
現役引退後は野球評論家としても活躍した張本勲さん。大谷翔平選手の二刀流にも当初は厳しい言葉をかけていたが…?
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
BUNGEISHUNJU
日本プロ野球史上初の3000安打を達成し、首位打者に7度も輝いた張本勲さんが亡くなった。引退後は情報番組での歯に衣着せぬ物言いでお茶の間を沸かせた名評論家となったが、そんな張本さんが“稀代のスーパースター”に送った言葉の真意とは何だったのか。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》
“レジェンド”張本勲さん…生前の思い出は?
偉大なバットマンである張本勲さんが、9月9日に亡くなられた。
そんな張本さんとは、たった一度だが、偶然お目にかかる機会があった。ちょうど件の「大谷翔平“二刀流論争”」の少しあとぐらいだったと思う。
元ヤクルトスワローズ・スカウト部長の片岡宏雄氏の取材で、東京ドームホテルだったか、ほかのホテルだったか……お話をうかがっているところに、たまたま張本さんが通りかかった。
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短髪の長身。アイボリーのジャケットがビシッときまって、肩幅あくまで広く、背すじがまっすぐに立ってゆったりと歩を進めてくる。
私が先に気がついて、「あ、あれ、張本さんじゃないですか?」と片岡さんに振ったら、「お、ほんまや」と向き直って、「おお、ハリ、ハリ」 席で足を組んだまま、張本さんを呼んだから驚いた。
もっと驚いたのは、寸前まで肩で風切るかのように歩いていた張本さんが、鋭い視線を片岡さんに向けた次の瞬間、急に直立不動になって、
「あ、たいへんご無沙汰しております!」
最敬礼したから、こちらはどう対処してよいのか、いっぺんにパニクった。

