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《追悼・張本勲さん》「どこかで私の言葉を聞くでしょう。そしたら…」大谷翔平に「二刀流なんてムリ」…厳しい言葉のウラにあった張本流の“気骨”とは? 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byBUNGEISHUNJU

posted2026/09/14 06:01

《追悼・張本勲さん》「どこかで私の言葉を聞くでしょう。そしたら…」大谷翔平に「二刀流なんてムリ」…厳しい言葉のウラにあった張本流の“気骨”とは?<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

現役引退後は野球評論家としても活躍した張本勲さん。大谷翔平選手の二刀流にも当初は厳しい言葉をかけていたが…?

「どこかで私の言葉を聞くでしょう。そしたら…」

「あの話はね、もちろん100%私の本心ですよ。もう二度と現れないかもしれない大谷翔平という才能が、二刀流という無茶な目標を掲げて、みすみす壊れていくのを見るのは、あまりに忍びないからねぇ」

 父が子を、いやこの場合、おじいちゃんがかわいい孫の行く末を心底案じているような……この世界がひと筋縄ではいかないことをさんざん思い知った者の「うめき」のようにも聞こえていた。

「それでもねぇ、どうしてもその道を行くっていうんなら……彼もどこかで私の言葉を聞くでしょう。そしたらその時に怒ってほしいね。ふざけるな……オレの力を見くびるなって本気で発奮して、そして覚悟を決めて、腹をくくってくれたらね。そうしてくれたら、私はね、悪者でいいんですよ。私ら、そういうためにいるみたいなものだからね」

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「気骨」という言葉をめっきり聞かなくなったのは、そういうものが、世の中になくなってきたからだ。

 人の死は悼むだけではその方に申しわけがない。残った者たちが、その死から学ばなければ、人の「生」はその意味が半減しよう。

 張本勲、享年86。

 稀代のスーパーバットマンは、決然としたもの言いをする方だったから批判にさらされることも何度もあった。だが、事の本質をいくつも明かしてくれたありがたい「師匠」でもあったと思う。

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「私はね、悪者でいいんです」張本勲さん86歳で死去…本人が明かした「二刀流なんてムリ」発言の真意とは?「もちろん100%本心です。でも…」

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