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「試合に出た瞬間に、他の選手と違うとわかった」衝撃デビューから1年…指揮官がホレた20歳田中こころの“特別な才能”とは? 女子バスケW杯
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byArmand Lenoir/FIBA via Getty Images
posted2026/09/05 17:00
バスケW杯の初戦でスターティングメンバーに名を連ねたPG田中こころ(20歳)
ゲインズにとって田中は、前男子日本代表ヘッドコーチのトム・ホーバスにとっての河村勇輝だ。共通点は、若く、才能あるポイントガードを抜擢してチームの司令塔として育てたところ。ひとつ違うのは、ホーバスがパスの得意な河村にシュートを打つことの重要さを教えたのに対し、ゲインズは思い切りのいい攻撃が持ち味の田中に、その積極性を残したうえで、試合コントロールを教えようとしていること。もともと、田中はWリーグの所属チーム、ENEOSサンフラワーズではシューティングガードとして起用されていたのだが、ゲインズがポイントガードとして抜擢したのだ。
「私は、他の選手にはない特別なものを持っている選手たちを集めてチームを築こうとしています。教えられないようなものを持っている選手です」とゲインズは言う。
「ココ(田中)の場合は、Wリーグで見たときにベンチにいて、試合に出ていませんでした。でも、試合に出た瞬間に、他の選手と違うとわかりました。彼女を代表に入れたとき、みんなは所属チームでもプレーしていないのに、なぜ彼女を選んだのかと思ったようです。何しろ、彼女は所属チームではスターティング・ポイントガードでなかっただけでなく、ポイントガードですらなかったですからね。でも、見ればわかる才能を持っていたんです」
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卓越したボールハンドリング力。攻める姿勢。疲れを知らず、感情にも左右されず、度胸があった。これだけポイントガードに適した資質を持っているのに、なぜ違うポジションをやっているのだろうとすら思ったという。
「自分はシュートファースト」
一方で、田中はポイントガードと言えばパスというイメージがあり、抜擢された当初は悩んでいた。パスを意識しすぎると消極的になって、自分の持ち味が消えてしまう。ゲインズからパスにこだわらず、自由にプレーしていいのだと言われ、今は「自分はシュートファースト」と割り切るようにしている。それは、彼女の積極性を買うゲインズが求めるものでもある。

