プレミアリーグの時間BACK NUMBER

「移籍金20億円超…安い!」英国ファンが日本代表FW爆速デビューに“20分弱で拍手喝采”「これがプレミアかと」タフな前田大然が見せた“珍しい姿”とは 

text by

山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

PROFILE

photograph bySPP/AFLO

posted2026/09/04 18:00

「移籍金20億円超…安い!」英国ファンが日本代表FW爆速デビューに“20分弱で拍手喝采”「これがプレミアかと」タフな前田大然が見せた“珍しい姿”とは<Number Web> photograph by SPP/AFLO

プレミアリーグデビューを飾った日本代表FW前田大然。いきなり英国ファンの心をとらえている

 結果的に止められたとはいえ、ダイアゴナルパスを完璧なファーストタッチでコントロールして、相手DFに勝負を挑み、ホームのファンの心をつかむ。

 さらに同19分、タッチライン沿いで体を張った敵のカウンター阻止には、スタンドから再び拍手喝采が起こる。そして30分過ぎ、素早く距離を詰めてボールを奪い返す頃には、ファウルの笛を吹いた主審にブーイングで抗議したファンを、すっかり味方につけていた。

「これがプレミアかと」前田が語る新天地の熱狂

 前田自身もチームのプレミア復帰初戦にして、自らのプレミア初体験となった一戦をこう振り返る。

ADVERTISEMENT

「プレミアになると守備の時間が長くなる展開が多い中で、守備にどれだけ戻れるか、そこから前に出ていけるかというのが凄く大事になる。それはできたと思います」

 郊外には田園風景が広がるイプスウィッチの第一印象を尋ねると、「何もないなっていう」と苦笑したものの「それでも、地元サポーターは熱いですよね」と振ると、こう微笑んでいた。

「これがプレミアかと凄く感じられて、素晴らしい雰囲気の中でサッカーができた」

 もちろん、日本円にして20億円超(940万ポンド)の移籍金が「安い」と言われる理由の1つは、セルティックでの出場212試合で79得点という得点力。ストライカーは、2部チャンピオンシップでの昨季中から、補強が必要とされたポジションでもある。

 今季からイプスウィッチはガリー・オニール新体制となっている。それについても前田の感触は良好のようだ。43歳のオニールは今時の若手監督には珍しく、ポゼッションや後方からの繋ぎにはこだわらない。ボーンマスでもウォルバーハンプトンでも、ひたすら現実目標を見据えた戦術で、プレミア残留という成果を残してきた。同格との対戦では高い位置でボールを奪いながら主導権を握りにいくが、上位や強豪戦では堅守速攻を貫く。戦う上で必須となる前からの果敢なプレッシングと、素早いトランジションからの裏抜けは、いずれも前田の真骨頂だ。

「僕が想像していたのは、引いて守るという感じだったけど、結構、アグレッシブにいく。だけど、引くところはしっかり引くというのが、チームとして義務付けられている。これから、もっともっと良くなると思う」

 こう前田は語る。

「そうなれば凄く楽しみ」なこととは

そんな日本人スピードスターを生かす前線の構成は、どうなっているのか。

【次ページ】 疲れ知らずの前田が見せた“珍しい姿”

BACK 1 2 3 NEXT
#前田大然
#アブドゥル・ファタウ
#ガリー・オニール
#フリオ・エンシソ
#イプスウィッチ
#サンダーランド
#ワールドカップ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ