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「登板予定がないのに肩を作る風習は本当に無駄」MLBで“9試合連続無失点”パドレス・松井裕樹は何がスゴい? 高度解析で分かったその「納得のワケ」
text by

カルロス山崎Carlos Yamazaki
photograph byGetty Images
posted2026/08/31 17:01
後半戦に入って一躍、パドレス救援陣の柱となっている松井裕樹。その好調の理由はどこにあるのだろうか?
7月の球宴前には「最近は(走者を残して)途中で代えられているので悔しい」と素直な心情を吐露することもあったが、「素晴らしい仲間がいっぱいなので助けられてばかり。僕も少しでもアウトを多く取れたらいい」と語る。もはや家族と言っても過言ではないブルペン仲間と助け合い、かつ切磋琢磨しながら強固な絆を築いてきた。
8月7日のアストロズ戦では先頭打者に本塁打を許し2回1失点となったものの、球宴明けに見つけたという「試合中のアプローチ」への手応えを再確認。そのアプローチについての説明を求められた松井は一瞬の間を置いて「今はやめておきます」と口を閉ざしたが、それをメジャーで戦い続けていくための確かなものにしようという強い意志が伝わってきた。
松井の評価を決定づけているのは、2点台前半の優れた防御率だけではない。
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メジャーの高度解析データ「ベースボールサバント」によれば、8月29日時点で予想被打率(xBA)は.169(100点満点中99点評価)、空振り率(whiff)は35.6%(同98点評価)を記録。勝利貢献度を示すbWARは「1.5」で、守護神メイソン・ミラーの3.1、100マイル左腕エイドリアン・モレホン(1.9)に次ぐブルペン3番目の数字を誇っている。
前2シーズンの数字と比べてわかる“成長”
松井の24年シーズンが0.8、25年シーズンが0.5であったことからも、チームの勝利により貢献できる投手に成長、進化していることが分かる。
この進化を支えるのが、緻密なデータ活用だ。
「(打者の)サンプル数が日本とは違いますから。何が得意で何が苦手かが明確に出るので、入ってくるスライダーが打てない打者ならそれを投げればいいし、フォークの方を打つならスライダーを選択する。そうしたしっかりした数字を頭に入れています」

