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「交流戦あたりから苦しかったですね」ヤクルト・古賀優大捕手が明かす”眠れない日々”「夜中にパッと目が覚めたり…野球が頭から離れない感じです」
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生島淳Jun Ikushima
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/09/11 17:14
特に課題が明確なのが、今季の開幕投手を任された吉村貢司郎に対するリードだ。吉村は4勝8敗と苦しんでいるが、初回に失点するケースが目立ち、イニング別の失点を見ると、1回が最多で11失点。初回に失点した試合では4敗を喫しており、立ち上がりが勝敗に直結しがちだ。
「実は昨季からの課題でもあります。今年の開幕戦のベイスターズ戦でも初回にホームランを打たれた後は、ポンポンと抑えてるんです。1回からギアは上げていると思うんですが、そのパターンが続いています。試合の入りをどのように持っていくかは、キャッチャーとしても考えどころです」
吉村だけではない。10人の投手がいれば、課題も十人十色。8月16日におよそ3カ月ぶりとなる6勝目を挙げた松本健吾は、4回、5回に失点するケースが多い。相手打者のデータと味方投手の状態を考え、古賀は対策を考え続けなければならない。
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「グラウンドで、ひとりだけ反対方向を向いているのがキャッチャーですからね。全体を見渡したうえで情報を収集して、それを処理しなければなりません。よく“第2の監督”と言われますけど、自分が監督になったつもりで、グラウンド上で指揮を執らないといけないというのは実感します」
眠れない日々
仕事は球場を離れてからも追いかけてくる。ナイトゲームの場合、自宅に帰るのは23時くらいで、日付が変わるころにはベッドに入る。しかし、すぐに眠りは訪れない。
「終盤にひっくり返された試合の夜だったりすると、どうやったら抑えられたかな? と考え出してしまい、眠れなくなるんです。配球のことを考えることが多いですかね。そのうちウトウトはするんですが、夜中にパッと目覚めたり。野球が頭から離れない感じです」
今年、古賀が大切にしているのは投手陣の「原点能力」へのこだわりだ。スワローズは野村克也監督以来、「原点」という言葉を大切にしてきた。原点とは、アウトコース低めのストレートのこと。狙った一点に制球できれば勝つ確率を高められる。
「原点に投げられる確率が高いピッチャーほど、キャッチャーとしてのリードや配球の幅が広がってきます。野村監督に直接対面することはかないませんでしたけど、野村監督から指導を受けた方がスワローズにはたくさんいるので、僕自身もその流れを汲んでいると感じます。困ったら、原点。つまり、スワローズのバッテリーの生命線なんです。実際には常に原点に投げられるピッチャーって多くありません。1球は来たとしても、2球目は来ないというピッチャーもいますから」
今季でいえば、8月15日からクローザーを託された清水昇が抜群の「原点能力」を見せているという。
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