Sports Graphic Number MoreBACK NUMBER

《都市対抗野球2026の見どころ》柿本晟弥、樋口新、柴﨑聖人、中津大和…今年もプロ注目選手多数出場の社会人野球頂上決戦に注目! 

text by

安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

PROFILE

photograph byMainichi Newspapers

posted2026/08/27 11:02

《都市対抗野球2026の見どころ》柿本晟弥、樋口新、柴﨑聖人、中津大和…今年もプロ注目選手多数出場の社会人野球頂上決戦に注目!<Number Web> photograph by Mainichi Newspapers

柿本晟弥(パナソニックから補強でNTT西日本)/24歳/183cm・80kg/右投右打

プロ注目選手【野手編】

 今大会の“若手野手部門〞の第一人者は、王子の柴﨑聖人(外野手)で間違いない。前回大会でもルーキーながらクリーンアップの一角を担い、広角に強打を打ちまくって若獅子賞(新人王)を獲得。今季の実戦でも、右中間、左中間へ推定飛距離140mのとんでもない本塁打を放って、持ち味の「広角強打」に磨きをかけている。守っては驚異の鉄砲肩を発揮し、盗塁能力を身につけて「走」の実戦力も確実にアップ。飛び抜けた能力を持ちながら、隙のない選手に成長して、今大会の活躍次第ではドラフト1位の可能性も秘める。東京ドームで注目したい外野手は、柴﨑以外にも2人いる。

 NTT東日本の直井宏路の快足と、右中間、左中間もカバーできる広大な守備範囲は、明治大在学当時から抜群の才能との評価を受けてきた。東京ドームでもその守備力は一見に値する。さらにライナーで外野を抜く打のパンチ力も加わって、一躍ドラフト候補として浮上してきた。二塁打コースも三塁打にしてしまうスリリングなベースランニングは見逃せない。

 もうひとり、日本生命の中津大和は「ミスター全力疾走」と呼びたい。内野ゴロでも50m5秒9の快足で一塁に突進すると、相手野手があわててエラーをするシーンもしばしば。俊足は珍しくないが、天賦の才をフルに生かそうとする選手は不思議となかなかいない。

ADVERTISEMENT

 そしてもうひとつ、140km台の内角の球を右方向へ快打できるのも中津の大きな武器だ。強肩も兼備して高いレベルで三拍子が揃う、社会人球界を代表する外野手のひとりとして台頭してきた。法政大在学時はそこまで目立たなかったが、社会人になってレベルを上げ、急に輝き始める選手は時々いるものだ。

 一方、元から突き抜けたセンスを持っている選手がより高いレベルに身を置き、さらに輝きを増すこともある。そんな選手を大勢見てきた私の経験則にピタリはまって見えるのが、鷺宮製作所の島野圭太(遊撃手)だ。上手く脱力できている柔軟な身のこなしと、裸足で動いているのかと見紛うほどの軽快なフットワーク。さらにどの体勢でも低重心を崩さないフィールディングは当然のように高精度。守備のスピードもあるから、打球をしっかり見定めて動いても十分に間に合う安定感がある。絶妙な送りバントのスキルも言い添えておく。

 ここまでは総合力に優れた野手を紹介してきた。この先はとにかくバッティングが飛び抜けた選手(私はバットマンと呼ぶ)を紹介したいのだが、ここ数年は社会人野球出身のバットマンがプロで即戦力になれていないという現実がある。それでも期待したくなる若く優秀なバットマンが今年も東京ドームに登場する。

 1年目の昨年はリードオフマン、今季は不動の3番打者……「打線のキーマン」ばかり担って、2年連続できっちり役割を果たすJR東日本の杉崎成(三塁手)は、そのバッティング技術と勝負根性に唸らされる。自分のインパクトポイントをしっかり定め、インサイドアウトのスイング軌道でジャストミートする怖い打者だ。好機に粘り強さを発揮して、相手投手を消耗させる……こんなに頼もしいヤツもいないだろう。

 タイミングが合った時、打球を見失うほど飛ばせる破壊力なら、鷺宮製作所の花﨑成海(内野手)、日本製鉄かずさマジックの大森廉也(外野手・JFE東日本から補強)がいる。フィールディングの名手なら、東邦ガスの補強選手・相羽寛太(遊撃手・ヤマハ)、JR東日本東北・浦林祐佑(遊撃手)がいる。

 ああ、もう紙幅が尽きようとしている。都市対抗野球の注目選手を挙げれば、こんなものではとどまらない。網羅しようと思ったら、明日の朝までかかるのである。

関連記事

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
BACK 1 2 3
#柿本晟弥
#樋口新葉
#池村健太郎
#柴﨑聖人
#直井宏路
#中津大和

プロ野球の前後の記事

ページトップ