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「(私たち)引退したんだっけ?」りくりゅう“異例のアイスショー”はなぜ画期的だった?「世界的にも珍しい試み」打ち破った“フィギュア界の通例”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2026/08/05 17:00
のべ1万8000人を動員し大きな反響を生んだりくりゅうアイスショー「THE DESTINY」
「今涼んでる」「着替えてなかったんかい」
喜びと、そして安堵もあっただろう。終演後の2人は軽妙なやりとりもみせた。
公演では、野球をモチーフに、ペアVSアイスダンスの対決の形で見せるコラボもあった。
「野球のプログラムの後の早着替え、(公演の)最初はちょっと余裕がなかったんですけど、人間、慣れてくると、ちょっと余裕が出てくると油断してしまって、ゆっくり扇風機に当たっていたら時間がなくなって。璃来ちゃんに『ゆっくり扇風機に当たってるからでしょ』って」
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木原が語るやいなや、
「そんなこと言ってない」
と否定した三浦が笑顔で続ける。
「ずっと、『まだ?』って言ってたけど、『今、涼んでる』って言われて」
「気づいたらもう、1人だった」(木原)
「『早くしてよ。着替えてなかったんかい』って」(三浦)
このようなやりとりもあった。多忙のため氷に乗ることができなかった4、5月、木原は自転車に乗っていたという。
「(世界最高峰の自転車レース)ツール・ド・フランスを目指そうと思いました」(木原)
すると三浦は、「本気で行こうとしていた」と笑って応えた。
「引退したんだっけ」りくりゅうの本音
一方で、終演後に明かしたのは、やはり、ショーへの強い思いだった。その一端が伝わってくるのは、2人の取り組みだ。
「正直、引退してから自分たちがどういうふうにしていけばいいのかちょっと分からない部分もありましたし、カナダでの生活のリズム、練習場所の変化などもあったので、なかなか自分たちのリズムを取り戻すことができず、どうやっていこうかという形が見えなかったです。でも、このアイスショーに参加することで、できる限り自分たちの技術をキープしていこうという結論に至って、引退したからこれをやらなくていいよねっていう思いが少しあったんですけど、できるうちは何とかキープしていこうとなりました」(木原)


