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「(私たち)引退したんだっけ?」りくりゅう“異例のアイスショー”はなぜ画期的だった?「世界的にも珍しい試み」打ち破った“フィギュア界の通例”
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2026/08/05 17:00
のべ1万8000人を動員し大きな反響を生んだりくりゅうアイスショー「THE DESTINY」
参加スケーター側にも“強い思い”があった
出演は、ペアでは金メダルを獲得した三浦/木原を筆頭にミラノ・コルティナ五輪上位4組や長岡柚奈/森口澄士らが参加。アイスダンスではミラノ・コルティナ五輪銀メダルのマディソン・チョック/エヴァン・ベイツや、吉田唄菜/森田真沙也、さらには村元哉中/高橋大輔らが参加した。
ひと組ひと組が熱演を繰り広げ、そのたびに拍手と歓声が鳴り響く。
彼らにも、強い思いがあった。アイスショーの軸がシングルのスケーターである、といった通例は日本に限った話ではない。ペアとアイスダンスによるアイスショーという世界的にも珍しい試みは、海外スケーターにも強いモチベーションをもたらしていた。
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「たくさんの選手の方に『ショーに呼んでくれてありがとう』という言葉をいただけたのがすごくうれしかったです」(木原)
演技後に三浦が涙を流した理由
スケーターたちの熱量により高まっていった熱気が際立ったのは、やはり、三浦と木原が演技を見せた場面だった。
前半の締めくくりで、金メダルを獲得した2023年世界選手権のショートプログラム『You'll Never Walk Alone』を披露。後半にはミラノ・コルティナ五輪で逆転の金メダルをつかんだフリー『グラディエーター』をショーに向けてアレンジしたバージョンを演じ、公演を締めくくった。演じきったあと、三浦は涙した。
「スタンディングオベーションをしてくださる方がたくさんで、心からうれしいなと。私たちだけではこの場に立てなかったので、ほんとうにたくさんの方に感謝だなというふうに思いました」
と、三浦はその瞬間を振り返る。


