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「喧嘩しても絶対速くならない」今季アストンマーティンの失敗を遂に認めたエイドリアン・ニューウェイを、ホンダが一切非難しなかった理由
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尾張正博Masahiro Owari
photograph byHRC
posted2026/07/18 11:02
イギリスGPのアストンマーティンはアロンソが18位、ストロールが19位。いまだ苦しい戦いが続く
ホンダ・レーシング(HRC)の渡辺康治社長はこう語る。
「ホンダには創業者の本田宗一郎さんが唱えてきた三現主義(現場に足を運び、現物を手に取り、現実を自分の目で確認するという3つの『現』を大事にする考え方)がいまも息づいています。ドライバーが訴えている振動をデータで見るだけでなく、現物に乗ってみて自分たちで体感し、現実を見つめなければ問題は解決しない。そういうホンダの考えをアストンマーティンが理解し協力してくれたことに感謝したい」
それから1カ月、ホンダはアストンマーティンのスタッフとともにさまざまな改良を行い、問題を解決。5月のマイアミGP以降、再発はしていない。
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しかし、ニューウェイがパフォーマンス不足の原因として槍玉に挙げていた振動問題が解決した後も、アストンマーティン・ホンダは速くならなかった。もはや主な要因が車体にあることはさまざまなデータからも明白だった。冒頭のニューウェイの謝罪もこうした状況を踏まえて出されたものだろう。アストンマーティンは7月下旬のハンガリーGPに大規模な車体の改良を行う予定だ。
それでも、ホンダは不満をチームに向けることはしない。ホンダのパワーユニットの性能もまた、自分たちが設定した目標に達していないからだ。現在はサマーブレイク明けのオランダGPに投入すべく、新仕様のパワーユニットの開発を急ピッチで進めている。
ライバルが確信するホンダの復活
かつてホンダとチャンピオンシップを争い、数々の名勝負を演じてきたメルセデスのトト・ウォルフ代表はこう語る。
「F1という世界は高度な技術力が問われ、うまくいくこともあれば、失敗することもある。我々だって、昨年までの4年間は大きくつまずいていた。F1では一度なにかを間違えると、その問題から抜け出すのに長い時間がかかるんだ。ホンダもかつて苦労した時代があったが、自らその状況から抜け出して我々とチャンピオンシップを戦い、最終的にタイトルを勝ち取った。ホンダは本当に素晴らしい会社だ。再びチャンピオンシップを制する年が必ず訪れる。その点に疑いの余地はない」
そのホンダとともに4度王者に輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も、ウォルフの意見に同意する。
「ホンダについては、僕が一番よく知っているつもりだ。彼らがこのままで終わるわけがない。すぐに追いついてくるよ」
ホンダがトップ争いに加わる日が来ることを世界中のファンも待っている。
