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「じつは大家族スペシャルの取材依頼が…」女子バレー最年長・島村春世(34歳)を育んだ意外なルーツ「鎌倉生まれの4300g巨大児」「中学で身長180cm」
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/07/10 11:01
バレーボール女子日本代表の大黒柱として存在感を放つ島村春世(34歳)
大家族の微笑ましくも騒がしい日々。さぞ活発な少女時代を過ごしたのではないか。こちらの質問を遮るように、伊緒里さんは否定する。
「言葉もなかなか発しないし、歩くのも1歳になってからだったので、周りの子と比べても遅いほうでした。そもそも、上の子たちもまだ小さかったので、私も春世だけに手をかけられなくて、言葉を発する前に、私がやってしまうから余計に言葉(を発するの)が遅くなったのかもしれません。
歩くようになってからも、一人でじーっと遊ぶ子で、公園の砂場に顔をつけてアリを見ていたり。とにかくおっとりしていたので、幼稚園のかけっこでも、隣のお友達の靴が脱げたら履くまで待っている。競い合うとか、負けず嫌いとは真逆。わーわーキャーキャーしていた記憶もほとんどないです」
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生まれたときこそ、4300グラムの巨大児だったが、母が少し不安になるぐらいのんびりした、おとなしい少女だった。
順調に伸びつづけた身長
そんなのんびり屋の少女が、バレーボール選手になる。決め手は、順調に伸び続けた身長だ。島村は小学生時代の自分を笑いながら回顧する。
「身長順に並ぶ時は常に一番後ろ。クラスで1、2を競った子は4月生まれだから、私とはほぼ丸一年違うはずなのにサイズが変わらない(笑)。小6のときには168センチあって、卒業するころは170を越えていたかな。中学で180に到達しました。一気に伸びるわけでも、かといって止まるわけでもなく……。ずっと伸び続けて、最終的にはこんなに大きくなりました(登録身長は182センチ)」
母の影響で9歳で始めたバレーボール歴も、気づけば「25年」になった。日本代表としても、2013年の初選出から数えれば今季で14年目を迎える。もっとも、身長こそ伸び続けたものの、特別に運動能力が高かったわけではない島村が、34歳になったいまも、しかも日本代表の主軸を担えるのはなぜか――。
その転機になったとも言える出来事が、じつは中学時代にあった。〈第2回につづく〉


