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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「点を取る瞬間だけを見ても意味がない」上田綺世が語っていた“ストライカーの嗅覚”…追い求めるのは「ゴールの数秒前」「考え続けることが自分の仕事」
text by

池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byKoki Nagahama/JMPA
posted2026/07/10 11:11
チュニジア戦では2ゴールを挙げた上田綺世
その考え方は、幼い頃から変わらない。
父と海外サッカーを見ながら、インザーギはなぜそこにいるのか、ラウールはどうしてあの発想ができるのかを考え、翌日の練習で試した。
「もっと点を取る方法をプロから盗んでいただけなんです。自分だったらどう出せるかを考え続けました。試合中に『あのゴールを見たから出たアイデアだな』という瞬間もありました」
“一瞬”は“その瞬間”にあらず
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鹿島学園高校時代、恩師の鈴木雅人監督から繰り返し掛けられた言葉がある。
「勝負は一瞬」
当時は、試合を決めるワンプレーのことだと思っていた。しかし、その意味は少しずつ変わっていく。
「高校の頃は、一瞬で決めろという意味だと思っていました。でも今は、その一瞬のためにどれだけ準備できるかなんだと思っています。その一瞬だけ頑張っても、何も起きないので」
上田のいう「準備」とは、何なのか。
「点を取る瞬間だけを見ても、あまり意味がないと思っています。そこまでに何をしていたのか。その方が自分にとって大事ですね。ポジショニングにしてもそう。立っている場所ではなく、どこから動き始めるか。その前の準備ですね。相手がどう動くのか、味方がいつ前を向くのか。そのタイミングを見ながら、自分がどこから入っていくかを考えています」


