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W杯「レッドカード狂騒曲」開催国・米メディアはどう報じた?「この決定は歓迎すべきもの」監督は歓喜も…結果はベルギーに1-4完敗の舞台ウラ
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2026/07/07 18:42
決勝トーナメント初戦でアメリカ代表のフォラリン・バログンに出されたレッドカード
ちなみに『New York Post』が伝えたアメリカ側の争点も興味深い。
彼らが問題視したのは「レッドカードが重すぎる」という結論だけではなかった。その結論に至るまでのVARの運用こそが、アメリカ側の大きな争点だった。
VARガイドラインでは、スローモーション映像は接触などの位置を確認する目的で用いる一方、プレーの強度や故意性を判断する際は通常速度の映像を重視するとされる。
アメリカ側はFIFAとどう向き合ったのか?
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ところが今回、アメリカ側は「スローモーション映像によって危険性が過大評価された」と主張したのである。ここで描かれているのは、政治だけではない。アメリカサッカー連盟は、VARプロトコルの運用やCASへの提訴の可能性まで視野に入れ、FIFAと向き合っていた。
『The Sporting News』アメリカ版は、「レッドカードが取り消された」のではなく、「出場停止処分の執行が猶予された」という違いを丁寧に整理した。さらに、主審の判定は原則として再審査できないことや、VARプロトコルではスローモーション映像の使い方にも一定の制限があることを紹介し「今回の措置は規則全体と整合しているのか」という制度上の論点を提示している。
『CBS Sports』も同様に、処分そのものではなく制度の仕組みを詳しく解説した。FIFAがレッドカードを取り消したわけではなく、第27条に基づき出場停止処分の執行だけを猶予したことを整理し、その法的な位置づけを読者に説明している。
総じてアメリカ側のスポーツメディアには、バログンがベルギー戦に出場できることを前向きに受け止める空気があった。
ただし、この問題は競技面だけでは収まらなかった。
<次回へつづく>

