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「兵役も行っていないのに…」ソン・フンミンへの悪質な揶揄→取材拒否…現場で何が起きていた? 韓国“まさかのW杯敗退”のウラで密着記者が見た亀裂 

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慎武宏

慎武宏Mukoeng Shin

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posted2026/07/06 11:02

「兵役も行っていないのに…」ソン・フンミンへの悪質な揶揄→取材拒否…現場で何が起きていた? 韓国“まさかのW杯敗退”のウラで密着記者が見た亀裂<Number Web> photograph by Getty Images

韓国代表の中心選手として戦ったソン・フンミン

ホン監督の采配が、勝利を呼び寄せた

 大会への準備は万端だった。アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティ(標高1460m)で事前キャンプを張り、決戦の地メキシコ・グアダラハラ(標高1571m)の高地環境への適応に努めていた。ホン監督もコンディションに一定の手応えを示していた。

 その初戦で、韓国は苦しい時間を耐えた。チェコの高さに押され、後半に先制点を許した。通常なら、そこで崩れてもおかしくない。だが、後半の給水タイムで流れが変わる。ホン監督は選手たちをベンチ前に集め、「まだ自分たちがゴールを決められる」と鼓舞した。ポジションの修正も行い、守りながらもボールを失わないよう指示した。

 この一手が、逆転劇を呼び込んだ。67分にはファン・インボムのゴールで同点に追いつき、80分には後半途中から投入されたオ・ヒョンギュ(ベシクタシュ)がファン・インボムのクロスに合わせて勝ち越しゴール。タイムアップの瞬間、テクニカルエリアでスタッフたちと力強く抱き合うホン監督の表情には、確かな「光」が差し込んでいた。

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 だが、その光は長くは続かなかった。ピッチの外から、チームを蝕む暗い影が忍び寄っていたのだ。

ソンが受けた“悪質な揶揄”の真相

 実はチェコ戦の前々日、一部の報道関係者が練習中にキャプテンのソン・フンミンの兵役免除特例を揶揄した音声が拡散され、大きな問題になっていた。

 韓国で兵役は、極めて敏感なテーマだが、ソン・フンミンは2018年アジア大会優勝によって制度に基づく兵役特例の対象となり、基礎軍事訓練も終えている。にもかかわらず「兵役も行っていないのに軍隊の真似事をして走っている」という悪質な揶揄は、法律に基づき特例を受けている彼からしてみれば許しがたい侮辱。激怒したソン・フンミンはチェコ戦以降、韓国メディアの取材を完全に拒否するようになった。

【次ページ】 3月にもソンが示していた“不快感”

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