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「オランダの皆さまに感謝申し上げたい」W杯で森保一監督“異例の謝辞”のウラにあの「悲劇の指揮官」…かつて語っていた“日本サッカーへの想い”
text by

田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph byKiichi Matsumoto / JMPA
posted2026/06/21 11:01
W杯のオランダ戦後の会見で相手チームに「異例の賛辞」を送った森保一監督。その背景にはあの“ドーハの悲劇”を率いた指揮官の姿も?
たしかに日本という国には、他人に敬意を払う素晴らしい文化がある。
だがW杯予選を戦うためには、「サッカーの文法」に則らなければならない。誰かが役割を果たしていない時には、ピッチ上で相手をどやしつける勇気が求められる。私が選んだメンバーは、ハートの図太さでも実に逞しかった。
にもかかわらず予選を突破できなかったのは、チームを取り巻く状況が、自分たちの許容範囲を超えていたからだと思う。
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まず日本がアジアカップを制した結果、他の国は対策を練り、ラモスやカズを孤立させる手段を講じるようになってきていた。
さらには選手の負担も挙げられる。W杯予選と折からのJリーグブームの中で、彼らは肉体的にも精神的にも疲弊。最後の最後には、本来の力を発揮できなくなってしまった。
“ドーハの悲劇”は…「新たな歴史の始まり」だった
とはいえ私は、ドーハの悲劇は終わりではなく、新たな歴史の始まりになる――4年間の足踏みを余儀なくされたにせよ、本大会に駒を進める日はすぐに訪れるだろうと確信していた。
根拠となったのは、日本サッカー界全体が遂げていた長足の進歩だ。
<次回へつづく>

