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「どれほど美しい心を持った人間か…驚きました」三浦璃来・木原龍一への第一印象は“驚愕”だった…りくりゅうを支え続けた“重要人物”が伝え続けた言葉
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2026/04/24 11:01
ミラノ五輪で金メダルを獲得し、現役引退を発表した三浦璃来と木原龍一
“相性の良さ”をマルコットが直感した瞬間
三浦と木原が組むきっかけも、マルコットにあった。
2019年6月、マルコットは日本ペア強化プロジェクトのために来日した。当時、前パートナーとのペアを解消し名古屋市内のリンクでアルバイトをしていた木原は手伝いで呼ばれていた。
その途中、マルコットは、前パートナーとともに参加していた三浦と滑ってみるよう、木原に促した。のちに、滑ってみた時間で得た好感触を三浦と木原それぞれが語っているが、それはマルコットも同じだった。木原が三浦を投げ上げた瞬間にすぐさま感じ取った。
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「『うわっ、すごい』と思いました」
このとき、相性の良さを直感したのである。
その後、2人はパートナーとなりカナダへと渡り、マルコットを中心として指導を受けることになったが、マルコットは、2人の相性のよさこそ武器になると思っていた。
コーチがりくりゅうにかけ続けた“ある言葉”
そして2人に対し、折に触れ言葉をかけてきた。それが2人の糧となった。
2023年3月の世界選手権で、木原がこう語っている。
「ブルーノコーチから、『過去の自分たちに勝てるように。誰かに勝つとかそういうことじゃなくて、過去の自分たちに0.1ポイントでもいいから勝っていこう。そしたら徐々にスコアが伸びていく』と常に言われて、やってきています」
2024年春のインタビューでは、2人はこのように語っている。
「ブルーノコーチからの『常にポジティブであれ』という言葉、『物事を良くしたのであれば常にポジティブでありなさい』という言葉が僕たちの中には常に生きています」(木原)
「ブルーノはいい言葉をいつもかけてくださって、ブルーノの言っていることはほんとうに正しいですし、いい方向に導いてくれるきっかけになる。ほんとうにすごいな、と思います」(三浦)

