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「スタメンじゃないのは分かっていた」阪神・森下翔太が語るWBCで掴んだ“自信”「僕を使った監督が悪いというのが僕の考え方」その真意とは?

posted2026/04/17 17:18

 
「スタメンじゃないのは分かっていた」阪神・森下翔太が語るWBCで掴んだ“自信”「僕を使った監督が悪いというのが僕の考え方」その真意とは?<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

WBCベネズエラ戦で3ラン本塁打を放った森下翔太。その一撃は非凡な打撃センスを改めて証明した

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石崎祥平(スポーツニッポン)

石崎祥平(スポーツニッポン)Shohei Ishizaki

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Kiichi Matsumoto

 ユニホームは違えど、生粋の勝負強さは変わらなかった。ベネズエラ戦の一撃は、非凡な打撃センスを改めて証明。侍ジャパンの一員として得た学びを糧に、タイガースをより高みへと導くクラッチヒッターの進化は止まらない。
 発売中のNumber1141号に掲載の[WBCで掴んだ自信]森下翔太「さらなる無の境地へ」より内容を一部抜粋してお届けします。

WBCは「野球人生に確実に生きる」

 全国の野球ファンに、「今後の侍ジャパンの中心選手は誰になるか?」とアンケートを取れば、間違いなくこの男の名前が挙がるだろう。プロ1年目から右肩上がりの成長曲線を描き、取材中には忖度することなく思い浮かんだ言葉をサラッと口にする。周囲の想定をはるかに上回る問答を交わすその姿に、誰もが引き込まれていく光景はもはや日常になった。

 そんな森下翔太が、その名をさらに広めたのはWBCの舞台だった。

「自分の中で目標にしていた大会だったので、2月の合宿から侍ジャパンのメンバーの一人として頑張りたいという気持ちがすごくありました。結果については残念な気持ちが残りますが、この経験は今後の自分の野球人生に確実に生きると感じています」

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 2023年、オリックスとの日本シリーズでは新人最多の7打点で日本一に貢献。'25年は12球団トップタイの勝利打点20をマークした。折り紙付きの勝負強さは既に日本のプロ野球ファンに周知されている。各国の威信をかけて戦う世界一決定戦の舞台でも何かやってくれそうで、実際にやってくれたその姿に計り知れないポテンシャルを感じた人も多いだろう。何より準々決勝のベネズエラ戦でこのクラッチヒッターが持つさらなる可能性を確信させたのは、途中出場で結果を残した点だ。

「スタメンじゃないのは分かっていた」

「WBCではスタメンじゃないというのは事前に分かっていました。途中から行く準備はしていましたし、緊張せずに試合に入れた。守備からグラウンドに立てたということが非常に大きかったですね」

 初回2死一塁から3番・中堅で出場していた鈴木誠也が二盗を試みた際に右膝を痛めた。その数分前、1番・DH大谷翔平の豪快な同点アーチが生んだどよめきに近い歓声はすでに消え、ローンデポ・パークは静寂に包まれていた。チームが想定外のアクシデントに見舞われた中、森下は2回から鈴木に代わってセンターの守備についた。その後の3回1死二、三塁の場面で1打席目を迎える。カウント2-2からレンジャー・スアレスの低めのチェンジアップを、左翼席に運んだ。あの時、森下は結果を残す自信があったという。

【次ページ】 勝負強さの要因を問うと苦笑い

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