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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「新しい感情を手に入れた」那須川天心が明かす“格闘キャリア初の敗北”…心に響いたトレーナーの言葉「ボクシングは宇宙」次戦テーマは「井上拓真戦の反面教師」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2026/04/05 17:00
井上拓真とのWBC世界バンタム級王座決定戦で格闘キャリア初の敗北を喫した那須川天心。敗戦後の心境や変化を明かした
小さいころからアマチュアでキャリアを積み、プロとしても3倍以上の試合数を誇る拓真に対して、ボクシングで習ってきたものから引っ張り出そうとした。
「ボクシングをしっかりやろうとしすぎた」
映像を何度も見返してみて、たどり着いた境地がある。
「結構真面目な性格なので、習ってきたボクシングをしっかりやろうとしすぎた部分はあったのかなと感じましたね。ボクシングではあるけれども、闘いというものが抜け落ちていなかったか。本当はもっとシンプルなはずなんです。パンチを出して顔に当てることを、凄く難しく考えようとしていたところがありました。キックボクシングをやっていたときを思い出してみても、あんまりキックやっていなかった。“そんなのキックボクシングのスタイルじゃないよ”とも言われていたくらいでしたから」
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原点回帰、それとも必然の転換期と言うべきか。
所属する帝拳ジムでのトレーニングをベースに置きながら週に1度、父の弘幸氏が代表を務める千葉・新松戸にあるキックボクシングの「TEPPEN GYM」に通っている。格闘家としての闘争本能を磨き上げていくためだ。
そして、帝拳ジムのトレーナーから独立して東京・用賀で「GLOVES」を主宰する葛西裕一氏のもとでもトレーニングを行なうようになった。ボクシング転向のきっかけとなった“恩師”でもある。
胸に響く葛西トレーナーのワードセンス
元東洋太平洋スーパーバンタム級王者の葛西は引退後、帝拳ジムのトレーナーとして西岡利晃、下田昭文、五十嵐俊幸、三浦隆司と4人のサウスポーを世界王者にさせ、2008年度にはその年に顕著な功績を残したトレーナーに贈られる「エディ・タウンゼント賞」を受賞している。キック時代の那須川にもボクシングを教えた人だ。
葛西のワードセンスが、胸に響くのだという。

