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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「阪神のドラフト1位だなんて…」バレーボール選手の姉が明かす“逸材”立石正広の素顔「いい球団に選んでもらえて本当によかった」
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYuka Tateishi
posted2025/11/05 11:03
阪神ドラフト1位・立石正広の応援に駆けつけた時の一枚。姉の優華はSVリーグ・クインシーズ刈谷でプレーするバレーボール選手でもある
ドラフト当日、SVリーグのクインシーズ刈谷に所属する優華は、遠征先である富山への移動日だった。中継が始まる直前に宿に着くと、数人のチームメイトたちと弟の晴れ舞台を見守った。3球団からの指名を受け、阪神がくじを引き当てた直後は大騒ぎして喜び合ったが、じつはそれ以上に喜びを表現していた人物がいる。クインシーズを率いる酒井新悟監督だった。
富山駅に到着した直後、スタッフ陣と一緒にドラフトの様子を見守る動画に、大の阪神ファンである酒井監督の絶叫する姿がしっかり残っていた。
「頼む!と私以上に祈っていましたね。スタッフと駅でドラフトの中継を見ていたのに、阪神がくじを引き当てると大声で叫んでいて。『今日イチ声が出た』と言っていました(笑)。姉として、喜んでくれているのはすごく嬉しかったです。強いチームに、良い選手がたくさんいる中で選んでもらえて本当によかったと思いました」
弟が阪神のドラフト1位になった
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子どもの頃は華奢だった。年が離れているから、大人になった今も“かわいい弟”だ。ただ、そんな正広がプロ野球選手になる。優華自身もバレーボール選手としてトップの舞台でプレーするからこそ、「阪神タイガースのドラフト1位」で入団することがいかに大変なことであるかは理解している。姉として、家族として嬉しく思う一方で、少なからぬ不安も抱く。
「今まで以上に周りから評価される立場になるし、結果が出ないとネガティブになることもあると思います。でもそこに左右されず、自分の目標に向かって頑張ってほしい。いろんな誘惑があるかもしれないけれど、今までと変わらず、流されないで野球だけに集中してほしいですね」
ただ、姉と弟という関係以上に、同じアスリートとして尊敬する部分も多い。バッティングフォームの映像を何度も見返し、日頃から成長するための努力を重ねる正広の姿に刺激を受けている。
「私も自分自身がどう動いているかはもちろんですけど、相手の傾向も含めてもっと勉強しないといけない、と。自分のクセも自分でチェックしていると聞いて、そんなところまで意識しているんだと思ったらものすごく刺激をもらいました。私もバレーボール選手として、リベロとして、上には上がたくさんいますけど、自分にしかできないプレーや自分にしかできないものを出せるようになりたい。この舞台でもっと輝き続けたい、と今まで以上に思うようになりました」



