「飛ばす能力がすごい」スカウトも脱帽…190cm、101kgのスラッガー“ドラフト2位指名”エドポロ・ケインの素顔「プロはやっぱりこういう子が行く」 

監督は「練習からとにかくよく飛ばします」

　ただ、エドポロに関しては規格外の高い身体能力と未知数のポテンシャル、さらには伸びしろも感じる。

「練習からとにかくよく飛ばしますよ。ただ、最初は育成くらいで名前を呼ばれればと思っていたのですが、秋くらいから高い評価をしてもらえるチームが増えてきたように思います」

　中村監督は秋のリーグ戦が始まった8月末以降から周囲の熱量が上がっていることを肌で感じていたという。結果的に日本ハムの2位指名はその熱量が反映した結果となった。

ADVERTISEMENT

　エドポロは理想とするバッターについて「ホームランも打てて、打率も残せるバッター」と口にした。昨年まで同じ関西六大学でプレーしていた渡部聖弥（大商大→西武）がルーキーだった今季、109試合に出場し12本塁打を放っただけでなく.259の打率を残すなど中心打者として躍動した。

「渡部さんは（関西六大学では）もう圧倒的なバッターで、リーグ戦では4割を打つのが普通だった方。そんな方でもプロでは打率が2割5分くらいとなると、プロは厳しい世界なんだと思いました。それでも自分はプロ野球界で名前を残せる選手になりたいです」

潜在能力抜群の大器はプロの世界でどんな活躍を見せるだろうか　©︎Fumi Sawai

　成長曲線を描きながら終えた大学での経験を糧に、いよいよプロの世界に飛び込むエドポロ・ケイン。さらなるステージではさらに度肝を抜くプレーで、我々を魅了してくれるに違いない。